飛べない烏は夢を見る

□ようこそ!排球部へ!!
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 「かな先輩と西谷先輩って……お付き合いされてるんですか!?」

 『まあ、そうだね……!』

 「さっきのは……」

 「私もさっきのはびっくりしたけど、結構あんな感じたよ。人前でハグするのは今まで見てきたけどついさっきのは初めてで……おめでとう、かな」


 『潔子先輩!?おめでとうってどういう意味ですか!!?』

 「仁花ちゃん、ゆっくりでいいからこれも慣れてね」

 「ふっふぁああ……!頑張ります……っ」



 一方、試合は



 「カバーカバー!!」


 月島くんがグワッと跳びブロック

 でも相手はフェイントで打ち込み、月島くんのブロックを避けた


 そのせいかチームメイトに逃げるなって文句言われてたけどね


 フェイントのボールはノヤっさんが拾いラストは旭さんがスパイク


 「触ったら腕もげそう……」

 『まあ、旭さんはエースだしね!力強いスパイクバンバン打つよ〜』

 「凄いなぁ……やっぱり体育じゃないバレーは迫力ありますね……!」


 試合は進んでいき、今の得点は


 烏野18点、扇西12点


 ババンっ


 「大地さんナイスレシーブ!」

 「ナイス!」


 ガヅッ


 「ラッシャイ!!!」

 「田中ナイスキー!」



 「凄い音……ハデですね〜!」

 『あはは、だよね!』

 「……でも、パワー型二人に気をとられてるとね」

 「?」

 「小さい烏を見失う……!」


 潔子先輩がそう言った瞬間、日向くんが走り出し


 ドパッ!!


 扇西の人たちは止める術もなく、日向くんのスパイクが決まった


 「一歩出遅れたら……もう捕まえられないんだよ」

 『日向くん凄いよね!烏野の最強の囮なんだよ〜!』

 「……最強の囮……!」


 スパイクを決めた後、日向くんは


 「まだ!もっと!高い打点で打てる!」

 「おう」


 「(……それでも、満足していない……!)」



 練習試合は烏野の勝利に


 やっちゃんははじめから最後まで、試合に釘付けだった





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