飛べない烏は夢を見る
□ようこそ!排球部へ!!
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挨拶が終わると烏野と扇西高校それぞれウォームアップし、一通り終えた後
「そろそろ始まるから着替えとけよー」
全員「オアース!」
皆大地さんにそう応え、ガバッとシャツを脱いでユニフォームに着替え始める
その光景にやっちゃんが顔を隠した
「ごめん、慣れてね……」
『まあ、これは慣れるしかないですよね……』
「は、はぁ……!」
皆は
「日向後ろ前だぞー」
「?」
菅原さんがそう言い、着直す日向くん
「旭さん、アタマカッケーっスね!ひも!」
「ヘアバンドね、そうか〜西谷に言われると自信付くな〜」
「猫背!」
バシッと大地さんが旭さんの背中を叩きながら言った
「イメチェンっすか?」
「この前、¨東峰いつもピッチリ結びで将来ハゲそう¨って清水がさ……」
「ワハハハ!」
「俺も気を付けなければ」
「モテるハゲも居ますよね!」
「田中さんユニフォーム着ないんですか」
ナイス月島くん、私も思ってたよ!いつまで半裸でいるの田中
「……(精神統一中)……」
「うぉおおおお!!!」
そんな烏野の皆を見てやっちゃんは
「……¨烏合の衆¨……!」
やっちゃんの発言に暫し笑う私と潔子先輩
「烏合……確かに烏だしね」
『ですね!でも試合になると結構息合うんだよ!』
3人で話していると皆集まっていき
「烏野ファイ!」
全員「オオース!!」
すると、ノヤっさんがこっちに……あれ?
『の、ノヤっさんどうしたの?』
「昨日の約束!」
……ちょっと待って、
『ここで!?』
「おう!」
『ちょっ、めっちゃ公衆の面前だよ!?』
ぐいっ
「……恥ずかしいなら目瞑っとけよ……」
『ふへっ!?』
ちゅっ
「……よし、ちゃんと俺のこと見とけよ!」
『……のっノヤっさんのバカーーっ』
……そんなことされたらノヤっさん以外見れなくなっちゃうじゃん……!
烏野の皆唖然、潔子先輩とやっちゃんも唖然
でも、コートに入ると皆真剣な眼差しになり……試合中の顔だ
それにやっちゃんはキラキラした表情になった
ピーッ
全員「お願いシアース!!!」
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