飛べない烏は夢を見る

□新マネージャー
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 やっちゃんがやってきた翌日の放課後


 やっちゃんはおそるおそる体育館の中を伺っていたけど、気が付いた日向くんが声を掛けた


 日向くんはやっちゃんに教えて貰ったところが出て小テストで3/1取れた!と二人でワッショーイと大喜び


 そんな二人を見て


 「……日向のコミュニケーション力の高さよ…もう仲良くなってる……」

 「音駒のセッターとも最初から知り合いだったよな……」

 「3/1で喜ぶなんて……」


 と、菅原さん旭さん月島くんが話していた


 『やっちゃーん!こっちこっちー!』

 「はっ、はい!!」


 タタタッ


 「どっ、どうもです!清水先輩かな先輩!」

 「今日から練習見学だね」

 『全然緊張しなくて大丈夫だから気楽にね!』

 「シャチ!!!」

 『「(シャチ……!?)」』

 「あっ、でも流れ球には気を付けてね」

 「ハイ!(流れ弾……?まさか暗殺……!?)」


 キョロキョロ


 ……もしかして違う意味でうけとっちゃった?やっちゃん



 ガツンっ!!


 今日は二つのチームに分かれて試合練習

 私は木下くんと得点係してます


 練習と言えど白熱していく試合


 「レフトォ!!」

 「ブロック2枚!!」


 ドガガッ!ギュッ!!


 「!!!」


 旭さんのスパイクがブロックに弾かれ、ボールがやっちゃんのところへ……!


 バチッ!!


 行く寸前、日向くんが止めた


 『やっちゃん!!』

 「大丈夫!?」


 やっちゃんに駆け寄る私と潔子先輩


 「アッ、ハイ!体育じゃないバレーこんな近くで見るのはじめてでして……!」

 「烏野は攻撃力なら県でもトップクラスだと思うよ」

 『いえいえ!トップクラスですよ潔子先輩!』

 「うん、そうだね」

 「うへーっ」


 和気あいあいと話す私達


 ………あれ、田中とノヤっさんこっち見てる?


 『ちょっと二人とも!こっち見てないで集中しなよ!』

 「ふわふわしてんじゃねーぞゴラァアアア!!!」


 コーチに怒鳴られ練習に戻る二人


 『あ、私得点係してたんだった!戻りますね!』

 「うん」






 『木下くん、ごめんね!ただいま!』

 「おう、おかえり…………谷地さん見てるとマネになりたての頃の浅川見てるみたいで懐かしいな」

 『ええっ、そう!?』

 「まあ、今も見てたら危なっかしいとこあるけどな」

 『そうなの!?………あ、土曜日勉強教えてくれてありがとね』

 「いいって。皆揃って行きたいしな」


 得点係をしながら木下くんと話していると旭さんの方のチームが勝ち、試合練習が終わった





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