飛べない烏は夢を見る

□新マネージャー
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 放課後

 私は皆のドリンクを作り終え、ボール出し等をしていると


 「あの!ちょっといいかな!」


 潔子先輩の声がして、皆振り向く


 すると、潔子先輩の後ろに見掛けない女の子が居た

 「「何何〜、何スか〜」」

 『うん?』

 「えっと、新しいマネージャーとして仮入部の……」

 「やっ、谷地仁花です!!!」


 新しい、マネージャー……!

 谷地仁花ちゃん……やっちゃん、私よりちょっと小さい?


 「おぉーっ!?」

 「「マジかスゲー!!」」

 「(可愛い……)」


 やっちゃんは旭さんが近づくとビビり


 「いっち、1年5組であります!!!」


 めっちゃビビってるよ!旭さん!!


 そして


 じろじろじろじー……


 ノヤっさんと田中は私の後ろからやっちゃんをガン見


 『……もう!びっくりしちゃうでしょ!!……ごめんね〜』


 そう二人に言ってやっちゃんから遠ざける


 それから


 『はじめまして、谷地仁花ちゃん』

 「ハフ!!?」

 『私2年のマネージャーで浅川かなって言うんだ、宜しくね!やっちゃんって呼んでいいかな?』

 「はっはい!是非!!よろしくお願いします!!……えっと、浅川先輩!!」

 『学年ひとつ違うだけだし、固くならなくて大丈夫だよ!呼び方苗字じゃなくてもいいからね!』

 「じゃ、じゃあ……かな先輩?」

 『うん!』


 女の子の後輩!できた!!


 「良かったなあ!これで再来年もマネージャー居るなぁ!」

 「ハイ!!!」

 「あぅ、おぅ……!」

 「ま、まだ¨仮¨だから……!」


 あ、そっか!でも入ってくれると嬉しいな!


 「あと今日は私が突然お願いして急遽委員会の仕事の前に来て貰ったから、今日は顔見せだけ!」

 「よ、よろしくお願いシャス……!」


 やっちゃんが頭を下げつつ言った


 全員「シアース!!」

 「(ビクッ)ひい!?」


 皆も挨拶……やっちゃんビビってるけど


 「慣れるまでは取り囲んでの挨拶やめて!」

 「「??」」


 あ、皆意味わかってない……?







 やっちゃんが委員会へと体育館を出ると


 「清水、新しいマネージャー勧誘してくれたのかァ〜!!」

 『潔子先輩!知ってたら私もお手伝いしましたのに!』

 「かな、ごめんね………4月にやった勧誘は全然足りなかったなって思って」


 うん、4月全然マネージャー希望者居なかったもんなあ……潔子先輩感謝です!


 「……烏野がこれからもっと強くなる為に私とかなの仕事、ちゃんと引き継いでいかなくちゃって思った」


 「(ぶわっ)……清水さんっ……!」

 『(ぶわっ)潔子先輩!着いていきます!!』

 「……っ!?」





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