飛べない烏は夢を見る
□勝敗と通じ合う気持ち
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さっきの恥ずかしいやり取りの後、簡単にミーティングを終え青城の試合を観戦し、試合が終わり体育館を出るとコーチは
「飯行くぞ。もちろん奢りだ」
「飯……すか……?いや、でも……」
「いいから食うんだよ」
大地さんが少し不思議そうに尋ねるとコーチは有無を言わさず皆でご飯に行くことに
*
やってきたところは¨居酒屋 おすわり¨というお店
変わった名前のお店だなぁ
……因みに、移動中ノヤっさんがずっとくっついてきてて……それはいいんだけど田中や縁下くん、うん主に2年生の視線が痛かったよ……!
「おばちゃん悪い、開店前に」
「なぁんのお〜、こんなの前はしょっちゅうだったじゃないの」
店主らしきおばちゃんがコーチと話すと台所へと行った
「……走ったりとか跳んだりとか、筋肉に負荷が掛かれば筋繊維が切れる。試合後の今なんか筋繊維ブッチブチだ……それを飯食って修復する。そうやって筋肉がつく、そうやって強くなる。だから食え、ちゃんとした飯をな」
コーチがそう言うと皆出された料理を頬張る
気が付くと皆涙を流しながら食べていた
「(……食え、食え。少しずつでも確実に……強くなれ)」
――――――
to be continued