飛べない烏は夢を見る
□もう一人の司令塔
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あれから烏野も青城も2点ずつ取り、15ー22に
そしてサーブは及川さんのターンに
ドギュッとサーブし、ボールは後衛のノヤっさんと田中の所へ
「オーラァアイ!!!」
「任せろ!!!」
ダンッ
「「!!」」
ボールは二人の間に落ちた
『お見合い……!』
「今度は¨間¨狙いか……!絶妙なとこに打ってきやがる……」
次はどこに打ってくる………?
トンっ
『これは……!』
「前だーっ!!」
ボボンッ
ボールは前に落ち、青城はセットポイントに
「くそっ、アイツのサーブに何点獲られたんだ……!」
「及川くん凄いですよねーーっ」
『……(イラッ)』
「あっ、コラマネージャーさんとおじさんたちは黒い方の応援だってば!」
「そっか!すみません……!」
「うん、凄いと思うよ」
『嶋田さん?』
「バレーはさ、¨サーブを受ける側¨の方が得点しやすいんだ。先に攻撃を仕掛ける事になるからね……で、今度は得点した側がサーブ権を持つから普通に行けば交互に点が入る筈なんだよね。
でもあの及川くんはサーブだけで大量に点を獲ってる。もしもバレーに¨究極のプレー¨があるとしたらサーブだけで25点獲ることだと思うんだよね」
『……そうですね。相手に攻撃のチャンスすら与えない、それがサービスエースですし……!』
*
及川さんの強烈なサーブ
今度は大地さんと旭さんの間……!
「俺が取ォオオる!!!」
「!!!っハイ!!!」
大地さんの声に旭さんがサッと避けレシーブ
菅原さんがトスし
ドギャッ
『旭さん!!!』
「うっは!重い一発!!」
ボールは3番の人が拾い、及川さんに返らず烏野に返ってきた
「日向ダイレクトだァアア!!!」
『日向くんスパイク!!!』
「!!(ビクッ)」
日向くんは影山くんと私の声に反応し
ぼこっ
「ヘアッ!」
へろんっと不格好だったけど青城に返した
「へたくそーっ!!」
「うっせーなーもー!!」
影山くんが文句を言い、日向くんの顔真っ赤
ダイレクトで返したボールは岩泉さんに拾われ、及川さんがらっきょくんにトスし……
バヂッ
『日向くんナイスブロック!!』
止めたボールはタンッと青城の後ろ側に落ちた…………けど
ピッ、ピピーッ
試合終了の笛……!
『「「アウトかぁあああ!!!」」』
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