飛べない烏は夢を見る
□もう一回、決まるまで
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伊達工とは22ー25で見事勝利
私は試合終わりの挨拶の後皆が出てくる頃に合わせて入口前で出待ちし皆を迎え
『わああああん!!伊達工との試合すっごくよかったです!!私後半めっちゃ涙出っぱなしでした!皆かっこよかったですよ!!!………ノヤッさーん!!』
ギュッ
「おう!見ててくれててありがとな、かな!…………試合前の俺の言葉意識しちゃったか?」
『え、えっえ!?………ちょっとだけ』
「照れたら可愛いな、かなは!」
『……っ!?……菅原さーん!!!』
何となく恥ずかしくなって抱き付くのをノヤッさんから菅原さんにチェンジ
「西谷はストレートだな」
『菅原さん……最近ノヤッさんがおかしいと感じてしまうのは私だけなんですかね』
「そうか?西谷に聞いてみたらどうだ?」
『えっええ………ちょっと恥ずかしいな……!』
「いつもみたいに軽いノリで西谷に聞けば良いだろ?……ホラ、ユニフォーム脱いで着替えたら青葉城西の試合見に行くべ」
『はぁ……』
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皆ユニフォームから烏野のジャージに着替え、観客席にて明日の試合で戦うであろう青葉城西の試合を観戦中
「ギャーっ、また……!」
体育館に戻ってくるとくs……ゴホンゴホン、及川さんのサーブが何本も決まっているところだった
及川さんのプレーを見てコーチはオーケストラの指揮者みたいだと言い、同じ曲同じ楽団でも¨指揮者¨が代われば¨音¨が変わると―――
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