飛べない烏は夢を見る
□鉄壁の壁
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一回戦終了
勝ったのは烏野でした
青葉城西の人たちは次に試合があるからと体育館を後にしていった
今は体育館を出てすぐのところで休憩中です
付近を歩く人たちは烏野凄かった!小さい10番凄かった!という会話をよくしていた
それを聞いてニヤニヤする日向くん
影山くんも笑ってるけど怖い顔が……
しばらくするとコーチと大地さんがやって来て、コーチはとにかく¨あの小さい10番スゲー!!¨な空気を作る。それが大きくなればなるほど……
日向くんが光れば光るほど相手のブロックの目が眩む、と言い
二回戦のスターティングも一回戦と同じメンバーで行くと告げ、軽く飯食っとけと皆に言うと行ってしまった
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試合開始の時間少し前になり、皆も私も体育館へ
体育館は二回戦の相手、今から戦う伊達工業の声援が響き渡ってます
……私も声出してるけどかき消されるくらいにね!!
ウォームアップでレシーブをする皆
そんな中ノヤッさんは
「んローリングッサンダァァァッアゲインッ」
とレシーブしつつ叫びながらくるっと回って立ち上がった
それに伊達工業のひとも烏野の皆もノヤッさんに注目
ローリングサンダーを皆に笑われたり頭に来る発言を色々言われて少しノヤッさんは不機嫌に
でも――
「よっしゃあ!!心配することなんか何も無え!!皆、前だけ見てけよォ!!
背中は俺が護ってやるぜ」
自信満々に、ノヤッさんは皆に言った
ノヤッさん、やっぱりカッコいいなぁ……
『………あの!!!!!』
「……かな?」
『私は皆を応援することしかできないけど!皆は強いって大丈夫だって信じてるから!!ここからだけど皆のこと見てます!!!………がんばれ!!!!』
「おう!かな………皆も俺のこと見ててくれよ?」
『……ふぇあ!?ノヤッさん!!?……っうん!!』
……あれ、私……ドキドキしてる?
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