飛べない烏は夢を見る
□古兵、烏野の復活だ
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今日はIH当日
学校からバスに乗って試合会場に着くと、毎回毎回試合に行くと聞く会話だけど………
他校の人が烏野について話していて、会話のトドメに¨堕ちた強豪 飛べない烏¨と言った人の背後に立ち皆睨み付けた
「飛べない?何ですって??」
『良く聞こえなかったな〜…大きな声でもう一度!』
「ひぃ!?」
田中と私にビビったのか他校の人はしばらく固まってしまった
そして、田中と私は大地さんに首根っこを掴まれ怒られた
会場に入っていくと、周囲の人たちが何やら旭さんの噂話をし始めた
静かにそれに耳を傾けていると、他校の人を使って喧嘩していたとか犯罪紛いなことをやっていたとか………5年留年してるとか等々、絶対旭さんしないだろうという話ばかりだった
留年の話は、ちょっと気になったから聞いてみたけどちゃんと旭さん17歳でした
交わされる噂話を聞いて落ち込む旭さんだったけど、大地さんや菅原さんからは見た目がそんなだしいつものことじゃんと言われていた
しばらくすると後から先生と話ながらやってきた潔子先輩をみて可愛い!、声かけて来いよっというありきたりな会話が聞こえてきた
すかさず田中とノヤッさんはそれに反応して威嚇していた
あんまりウザいからパシッと頭を潔子先輩が叩くとキラキラした表情になりました、二人とも
「あっ、でもあの子も可愛くねえ?」
「そうか?…………ひっ!?」
「……どうした?」
「……いや、なんか殺気が……!」
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他校の人たちから変な噂話をされながらも体育館へと進んでいく
ノヤッさんの噂や影山くんの噂も歩いてるときちょっと聞こえたよ
日向くんがワクワクしながら話していると前方から伊達工業がやって来て、いきなり眉無しの人が旭さんを指差した
それを主将の人がやめなさいと止め、去っていった
……去り際後輩の子に嫌味言われたけどね
旭さんを見ると、冷や汗が凄かった
「きっ、緊張した……!」
「なんでコートの外だとそんなに弱いんですか」
『「ノヤッさんオブラートぉおおお!!」』
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