飛べない烏は夢を見る
□大人猫、雛烏
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ブロックを避けたスパイクは失敗が多かったけど、それ以外にも田中のスパイクや皆のブロックで少しずつだけど点を取っていった
そして音駒の主将が前衛に出てきてから点差が開いていってしまった
音駒が20点台に乗るとコーチは
「パワーとスピードでガンガン攻めろ!!」
「力で捩じ伏せろってことだなァ!?」
田中顔、めっちゃ悪役っぽいな
「下手くそな速攻もレシーブもそこを力技で何とかする……粗削りで不恰好な今のお前らの武器だ!!」
今持ってるお前らの武器ありったけで攻めて攻めて攻めまくれ!!!
そうコーチが叫んだ後は月島くんのブロック、日向くん田中のスパイク等々少しずつ点を稼いでいった
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でも結局、惜しくも音駒の勝利になった
しかしその後、日向くんの要望で3試合もしたけど1度も音駒には勝てなかった
3試合目の後もしたいと言い張る日向くんをコーチが新幹線の時間があるからと止め、音駒の監督はまたうちとやりたいなら公式戦だと言った
全国の舞台、沢山の観客の前で数多の感情渦巻く場所でピッカピカキラッキラのでっかい体育館で……
¨ゴミ捨て場の決戦¨最高の勝負――
「やろうや」
監督の言葉に返事する皆
話の後音駒の主将さんと大地さんの集合、の声で集まった
烏野は音駒の監督さんから練習次第で相当強くなれるだろう、という言葉をもらいお礼を言った
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