飛べない烏は夢を見る
□大人猫、雛烏
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試合が始まり、開始早々影山くんと日向くんの変人速攻が決まり音駒の監督やチームの人や試合を観にきた人は驚いていた
そんな中、コーチと先生は悪役顔だった
その後も速攻が決まっていき、烏野が点をリードしていった
でもだんだん犬岡くんは日向くんの動きに付いてこれるようになったみたいだ
スパイクが止められてしまった後の影山くんのトスでどうしたのかスイングをミスって転んでしまった
「今……日向トスを見た…!」
菅原さんの言葉に山口くんは普通のことなんじゃないかと言ってたけど、日向くんは今までボールは影山くんに任せてひたすらフルスイングだったのに、と言い足した
それにコーチが慌ててタイムを取った
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タイムが終わり、皆試合に戻っていく
プレーする日向くんを見ながらコーチは
「…初めてのプレーをすぐにできないのなんて当然だ。でも………どんなことだって¨やってみる¨から始まるんだ
チビで下手くそで単細胞、でもなんかうちのじーさんが言ってたことを思い出す…」
『鳥養前監督ですか?』
「浅川、聞いてたのか……まあいい。¨小さな巨人¨て前に烏野に居たろ」
「日向くん憧れのエースですね!」
先生と私の相槌に応え、コーチは話す
名前のまんまだけど身長はそこそこで、最初はブロックに止められてばっかだった。
それが2年の後半には空中戦で右に出る奴は居なくなった。
ブロックの高さに敵わないならその隙間を狙って打つ……わざとブロックの指先に当てて弾き飛ばす……
そうやって小柄な自分の戦える道を作って行ったんだ。
…うちのじーさんがそいつについて言ってたことをすげーよく覚えてる
¨翼が無いから人は飛び方を探すのだ¨
そう、日向くんに小さな巨人の選手を重ねた瞬間日向くんは犬岡くんのブロックを避けた
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