飛べない烏は夢を見る

□ネコとカラス
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 合宿最終日、そして練習試合当日


 「………先生よ」

 「……ハイ」

 「俺煙草臭くねえかな?湿るくらいにはファブリーズしてきたんだけど」

 「大丈夫!ラベンダーの香りですよ!」


 グッと親指を立てる先生


 「…無香料にすべきだったか…」

 『煙草よりも加齢臭を……ふふっ……!!』

 「目反らしながら言うな浅川!つーか俺は20代だ!!」

 『えっ!!?』

 「失礼過ぎだから!!!」

 「確かにそう見えなくはないカンジっすね」

 『ナイス田中!私もそう思ってた!』

 「さっきよりもっと失礼だよ!!」


 菅原さんと旭さんにつっこまれ、会話は終了


 すると前に赤いジャージを着た音駒の人たちが


 大地さんが皆に集合、と声をかけ横一列に並んだ


 「あ゛っ!!?」


 日向くんが正面のプリン頭の人に驚き、そんな日向くんに注目が集まった


 もしかして知り合い?


 その後、大地さんが挨拶と声を出しお互い礼をした




******



 あれから暫し解散して日向くんはさっきの人のところへ行った


 その背後にはモヒカン頭の………なんか田中に似た人が


 モヒカンと田中はガンを飛ばし合い、菅原さんと………音駒の人に止められていた


 世の中似た人っているんだね!


 それから田中そっくりの人は潔子先輩を見た瞬間泣きながら走って行ってしまった


 「やった!女子マネージャーいた!しかも二人も!ハーゲンダッツゲット〜」


 よくわからないがハイタッチする音駒の人


 『へいへい!何の話だい?』

 「あっ、烏野のマネージャーさん!」

 「数日前猛虎さんが烏野にマネージャーが居るか否かでハーゲンダッツを賭けるって話をしていて……」

 『なるほど…だからハイタッチしてたのか!』

 「「はい!」」

 『私、2年の浅川かな!二人は1年生かな?』

 「そうです、俺は犬岡走っていいます!MBです!」


 おお、日向くんや月島くんと同じポジションか


 「僕は芝山優生ですっ、リベロです」


 ノヤッさんと同じポジション!!


 『犬岡くんと芝山くんか、よろしくね!私バレーしないけど!じゃ、また試合のときにねー!』


 そう言ってふたりと別れた




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