飛べない烏は夢を見る
□仲良しです
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就寝前、の寝室にて
「浅川、昨日は何処で寝たんだ?」
『ん?ああ……ノヤッさんと気が付いたら雑魚寝してました!ね、ノヤッさん!!』
「おう!」
「雑魚……!」
「いや、思春期の男女がそれでいいのか!!?」
『いいのかって………別にねえ?』
「別にかなと寝ても何もないぜ?」
私とノヤッさんの発言に若干哀れみの視線を含んだ目で菅原さんや田中、他の皆に見られた
『まあまあ、とりあえず………おやすみなさい………ぐぅ………』
「俺も寝ます!………スピー……」
「お前ら爆睡するの早いな!てか隣で寝るのか!!」
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「……あの」
「どうした?影山」
「…ホントに二人は……付き合ったりしてないんですか……?」
「そうだな、でも西谷は浅川が恋愛的意味で好きみたいだけどな」
「……浅川先輩、見掛けも中身も鈍感なんですね」
「月島……まあ、現時点はただの仲良しな友人だ西谷と浅川は。お前らも暖かく見守ってやってくれ」
「「「「はあ………」」」」
自分たちが寝た後にこんな会話が繰り広げられていたことを二人は知らない
対音駒高校練習試合まであと2日だ。
――――――
to be continued