飛べない烏は夢を見る

□守護神とエース
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 菅原さんが上げたトスを電気屋のお兄さんがスパイクし点が入った


 その後は影山くんと日向くんの速攻が決まり、監督さんや町内会の皆さんはびっくりしていた


 そんな中、旭さんはネットを見つめあの試合を思い出していた





******

 旭さんにトスが上がり、打つ

 しかしことごとくブロックされ、点差が開いていく

 試合は25−15で負けてしまった




 学校に戻り、練習を終えて片付けのときノヤッさんが悔しさをモップにぶつけた



 「ブロックのフォロー……全然出来なかった……!」

 「……っなんでだ!!なんで責めない!?俺のせいで負けたんだろうが!!
 お前がいくら拾ったってスパイクが決まらなきゃ意味ないんだよ!!」

 「旭!!」


 いくら拾ったってスパイクが決まらなきゃ意味がない……リベロにはキツイ言葉だった



 「…¨意味ない¨ってなんですか…」

 「…………っ」

 「じゃあ何で最後トス呼ばなかったんですか…打てる態勢でしたよね」


 二人を菅原さんが止めに入るが口論は続く


 「…俺に上げたってどうせ決めらんねーよ」


 その言葉にカッとなりノヤッさんが旭さんの胸ぐらを掴んだ


 「打ってみなきゃわかんねえだろうが!!次は決まるかもしれないじゃねーか!!」


 ノヤッさんが詰め寄り足元にあったモップの柄がバキッと折れ


 「俺が繋いだボールをアンタが勝手に諦めんなよ!!!」


 田中が抑えるが話は終わらない


 「俺はリベロだ!!守備の要でチームの要だ!!けど!!………俺に点は……稼げない」


 自分は¨攻撃¨が出来ない

 でもどんなにスパイクが決まんなくたって責めるつもりなんか微塵もない

 だけど勝手に諦めるのは許さない


 ………そう旭さんの目を見て言った


 その後旭さんは何も言わずに出ていってしまいギクシャクしたままその日は終わった





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