飛べない烏は夢を見る

□新マネージャー
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 あれから無言の私とノヤっさん


 「……かなー?」

 『………』

 「悪かったって。龍の意見には賛成だけどよ、かなに頼まれたり頼られたら何だってするぜ俺……!」

 『……ホントに?』

 「……おう」

 『………ちょっとだけしっ、嫉妬しちゃったんだからね!』


 私がそう言うと同時に私の家の前に到着

 そしてピタッと足音が止まった……うん?止まった?


 ……あれ?


 『夕くー……ん!?』


 ギュッ


 「……俺は、我慢してた。1年ガール居たらかなに触れられねーし……」

 『………よっ、よしよし。よく我慢したね!』


 そう言って私は照れ隠しに頭を撫で


 「……なあ、かな」

 『なにー?』


 ちゅっ


 『っ!!?』

 「……嫌だったか!?」

 『……そっそんなことないよ!………ていうか……!』

 「ていうか?」

 『……うっ嬉しい……けど……!』

 「…………っかな!!」


 ぎゅっ


 「……俺明日頑張れる!」

 『そっ、そっか!よかったよー!』

 「………でも明日もしてくれたらもっと頑張れそうだ!」

 『……きっキス魔!!』


 ガチャッ


 「……姉ちゃん、西谷さん、聞いてるこっちが恥ずかしくなるからそろそろ終わってください」

 『「!!!」』

 『たっ拓!いつから……!?』

 「部屋に居たら二人が見えて声も聞こえてきて……恥ずかしい会話終わりそうにないから止めに来た」


 拓の発言に固まる私と……夕くん


 もしかして、家着いた頃から?……うわあああ恥ずかしい!!


 「……そうか!じゃあまた明日な!」

 『うん!また明日ね!』

 「明日キスしてくれよ!」

 『恥ずかしいって!』

 「………はあ」

 「じゃあな!」


 そう言って夕くんは帰っていった

 ていうか………え、ホントに明日するの?恥ずかしいって!!!



 「姉ちゃんラブラブだね、でも人目の付かないとこでやってね」

 『私だって好きで人目の付くとこでしてないよ!ノヤっ……夕くんがしてくるんだしっ!!』

 「はいはい、早く家入るよ……お風呂にする?ご飯にする?俺にする?」

 『……拓、どうしたの……?』

 「……何となく。姉ちゃんお疲れ様」

 『何となくって………うん、拓もお疲れ様』



 明日は扇西高校と練習試合……大丈夫、皆なら勝てるよね!













――――――
 to be continued
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