夢の扉
□第一話
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季節は春。
暖かい風が吹き、花もつぼみを開き始めている。新しいものをまるで歓迎しているようだ
マンションの前に、車が一台止まってる。
ショートの黒髪に黒いスーツを身に纏った背丈が高めの女性。
ながれる藍色の髪を赤い褐色にも近い色のリボンでツインテールに結っている少女。
二人は車から降りてマンションを眺めた。
『ここが今日から住むところ…』
「荷物は先に部屋に置いとくようにお願いしといたからもう部屋に置いてあるはずよ。…先に館内を見て回りましょう」
『ラジャー。』
マンションの中に入って行く。
このマンションは普通のマンションとは違う。
通称「妖館」
正式名称「メゾン・ド・章樫」
一世帯一人SS が つく最強のセキュリティーを誇る最高級マンションである。
ちなみにSS(シークレットサービス)とは、ボディーガードのことだ。