夢の扉

□第一話
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所変わって、ラウンジ。

そこには、ここのマンションの住人達が朝の食事をしていた。

「メニアーーーク!!」

眼鏡をかけた女性は雑誌を持ちながら突然叫んだ。

「上質なベルベットのような質感たまらないわ…そして丁度マシュマロのようなフィット感ね、この少し年季を感じるところがなんともたまらないわぁ…ハァハァ」

「急に叫んだかと思えば家具の「あぁ、あれグラビア誌だよ」?!」


「…はぁ。全く相変わらずだな君は。」

呆れたようにため息をついた。

「凜々蝶様、魚の身がほぐれましたよ。」



「……………君もか。」


「はい、ラスカル♪」

金髪で“不良”と書かれたTシャツを着た少年。その前に“ラスカル”と書かれた犬用の容器に入ったミルクが置かれた。

「なっ!!俺はラスカルじゃねぇー!!ォつーか、犬用の容器?!ォォ」

「ぷっふふ。」

口に手をあてながら笑う青年。
少年がなんだか可愛そうだ…

「もぐもぐ‥もぐもぐ」


ここの人達は相変わらずだ。
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