ロング小説

□氷と炎と水
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「ねぇ、そろそろ仕事行かない?じゃないと私の家賃が・・・」
ルーシィが最強チームで仕事に行こうと言う。理由は毎度お馴染みの家賃だ。
「そうだな。俺たちもそろそろ食費がなくなってきたしな」
「いい加減仕事するか」
ナツとグレイがそう言った。早速三人はリクエストボードのところに行き何かいい仕事はないかと探し始めた。ついでにハッピーもいる。
「これなんかいいんじゃない?」
そう言ってルーシィが見せたのは山の怪物退治の依頼書だった。
「報酬も手頃だしいいんじゃないか」
グレイが賛成する。
「よっしゃ!じゃあ怪物退治行くか!」
「あいさ!」
ナツとハッピーはやる気満々だ。
「おい、でもこれS級だぞ」
「エルザがいるから大丈夫でしょ」
そこにエルザがやって来た。
「仕事に行くのか?」
「うん。エルザも行くでしょう?」
するとエルザはすまなさそうな顔をした。
「すまないが明日からしばらくマスターの用事に付き添わなければならなくてな。少なくとも一週間は帰れない」
「ええー!じゃあどうする?」
みんながどうしようかと考える。するとエルザが一つ提案をした。
「私の代わりに誰か一人連れて行けばいい。S級魔導士じゃなくともお前たちの実力ならマスターもお許しになるだろう」
「うん、そうする。ありがとうエルザ。じゃあ誰にする?」
みんながまた考え込む。
「ジュビア」
ナツがポツリと言った。
「ジュビア?」
「ほ、ほら、S級魔導士昇格試験にも出てたし、実力なら申し分ねぇかなって思って!」
妙に慌てた様子でナツが言った。みんなも異論はないようだ。
「じゃあジュビアには私から話しておくわ」
と言ってルーシィはジュビアのところへ行った。
「おいナツ。なんでジュビアが出てきたんだよ」
グレイが不機嫌そうに言う。
「ああ!?別に今言った通りだけどなんか文句あんのかよ!?」
「なんだと!?」
「やめんか!!」
二人が乱闘になりかけたところでエルザが二人の頭を殴って止める。二人はあまりの痛さに床に突っ伏す。
「おーい!ジュビアオッケーだって!ってどうしたの?」
倒れている二人を見てルーシィが言った。
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