フェアリーテイル夢小説
□妖精たちは風の中
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「カゲ!しっかりしろ!!お前の力が必要なんだ!!」
エルザが必死に呼び掛けるが、カゲヤマはピクリとも動かない。
「マジかよ!!くそっ!!」
「と、とりあえず止血しないと!!」
カンナはカゲヤマの背中に刺さっているナイフをそっと抜く。
カゲヤマを指した奴は動揺しながら壁の向こうへ逃げて行った。
「同じギルドの仲間じゃねえのかよ!!!このヤロォォ!!!」
ナツは壁を破壊して、奴を捕らえる。
「カゲ!!しっかりしないか!!」
「エルザ・・・だめだ・・・いしきがねえ」
「死なすわけにはいかん!!やってもらう!!」
「やってもらうったって、こんな状態じゃ魔法は使えねえぞ!!」
「やってもらわねばならないんだ」
グレイとエルザの会話を聞きながらカンナはカゲヤマの傷口に包帯を巻いていく。
「・・・くそっ」
誰にも聞こえないように小さく呟いた。
「それがお前たちのギルドなのか!!!」
ナツもかなり怒っている。
そこへ、ルーシィとハッピーがかけつけ、何が起きてるのか分からず戸惑っている。
「お・・・お邪魔だったかしら・・・」
「あい」