フェアリーテイル夢小説

□死神は二度笑う
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「すごーい!!ちょっとホレそ」

 ルーシィが歓声を上げる。

「あれ?でも、カンナって魔法使ってたっけ?」

 ルーシィはハッピーにこっそり聞く。

「ううん。何故かカンナは魔法を使わないんだ。魔法を使ったとこ誰も見たこと無いと思うよ」

「一度も?」

「あい」

「そうよ。私は魔法使ってない」

 話が聞こえていたのか、カンナが言ってきた。

「私は魔法を使わないって決めてるの。この剣、竜閃牙一本で戦い抜く」

 カンナが剣を持ち上げて言う。
 剣は反射してキラリと光った。

「竜閃牙?」

「うん。竜の牙でできてる剣。実際どうなのか分からないけどね」

 そんな話をしているとアイゼンヴァルトの一人が逃げた。

「エリゴールの所に向かうかもしれん。ルーシィ追うんだ」

「えー!あたしが!?」

「頼む!!」

「はいぃぃ!!」

 エルザに一睨みされてルーシィは逃げるように後を追った。

「ふぅ・・・」

「ダメじゃないエルザ。ルーシィ怖がってたよ。魔導四輪飛ばしすぎてきついんでしょ?」

「カンナ・・・」

「私は今からナツとグレイ捜しに行くからエルザは町の人に危険を知らせて。犠牲者が出ないように・・・」

「ああ、すまない。頼んだ」

「うん」

 カンナは笑顔でかけだしていった。
 エルザはカンナの後ろ姿を見つめる。

「カンナ・・・お前は一体何を抱えているんだ。お前の中にはとてつもない闇があるのではないか?」

 一人静かにカンナの背中に言った。
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