フェアリーテイル夢小説
□死神は二度笑う
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膨大な数のアイゼンヴァルトの連中と対峙するフェアリーテイルの五人と一匹。
「後は任せたぞ。俺は笛を吹きに行く。身の程知らずのハエどもにアイゼンヴァルトの闇の力を思い知らせてやれぃ」
そう言い残してエリゴールは魔法で飛んで、窓ガラスを割って駅内に行った。
「ナツ!グレイ!二人で奴を追うんだ!!」
「むむ・・・」
エルザの命令にナツとグレイはお互い顔を見合わせて唸る。
「ここは私とカンナとルーシィでなんとかする!」
「なんとかって・・・あの数を女子三人で?」
アイゼンヴァルトを見てびびるルーシィ。
「大丈夫!なんとかなるって」
カンナは肩を回して余裕な感じだ。
「エリゴールはララバイをこの駅で使うつもりだ。それだけはなんとしてでも阻止せねばならない・・・聞いているのか!!!」
エルザがナツとグレイに言ったが二人はにらみ合っていて聞いているのか分からなかったのでエルザが一喝する。
「も、もちろん!!」
びびった二人は肩を組んで答える。
いや、絶対聞いてないだろうとカンナは呆れる。
「行け!]
[あいさー」
仲良く?行った二人の後をアイゼンヴァルトのカゲヤマとレイユールという奴が追う。
「エルザ、二人後追ったよ」
「構わん。あいつらなら大丈夫だ。こいつらを片付けたら私たちもすぐに追うぞ」
「分かった。それにしてもエルザとの共闘なんて久しぶりね」
言いながらカンナが腰の剣に手をかける。
「そうだな。全力で行くぞ!カンナ!」
「うん!あっ、ルーシィもね」
「う、うん!」
「女三人で何ができるやら・・・それにしても三人ともいい女だなぁ」
「殺すには惜しいぜ」
「とっつかまえて売っちまおう」
「待て待て。妖精の脱衣ショーを見てからだ」
奴らは女だからと完全に甘く見ている」
「下劣な。これ以上フェアリーテイルを侮辱してみろ。貴様らの明日は約束できんぞ」
エルザは魔法剣を取り出し、右手に持つ。
だが、相手にも魔法剣士はぞろぞろいる。
しかし、エルザは躊躇無く奴らに突っ込んでいき、目にも止まらぬ早さで次々と奴らをなぎ倒していく。
ルーシィがそれに驚いていると、ルーシィの後ろに一人が回り込み、斬りかかろうとしていた。
ルーシィはそれに気が付いて思わず目を瞑る・・・が何も痛みが襲ってこない。
「カンナ!!」
「大丈夫!?」
カンナが間に割り込み、奴の剣を受け止めたのだった。
そしてそいつを素早く片付けると、カンナもエルザに続いて奴らの中に突っ込んでいく。
「う・・・わぁ・・・」
カンナの戦いを見たルーシィは思わずため息を漏らした。
一切無駄のない太刀筋に、無駄のない動き。凛として激しい戦い方。
エルザはさっきから何回か武器を換装して戦っている。
「すごいなぁ・・・」
「##NAME1##もすごいけど、エルザのすごいとこはココからだよ」
ハッピーが言う。
「エルザ?カンナ?」
奴らの一人が二人の名前に反応を示した。
「面倒だ。一掃する」
そう言うと、エルザは魔法を発動し、鎧を換装した。
「これがエルザの魔法。ザ・ナイト!!」
ハッピーが解説する。
「舞え、剣たちよ。サークルソード!!」
エルザの周りに幾つもの剣が現れ、円を描いて次々と奴らを倒していく。
「こんのヤロォ!!俺様が相手じゃあ!!」
残った奴がエルザに襲いかかる。
「邪魔だ」
カンナがそいつを一発で倒した。
「ま、間違いねぇ!!こいつらフェアリーテイル最強の女ティターニアのエルザと妖精の牙のカンナだ!!」
奴らの一人が叫んだ。
エルザとカンナ、たった二人でアイゼンヴァルトのほぼ全員を倒したのだった。