みんなと一緒に過ごした一年間
□第8Q 行ってきます
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練習試合も中盤にさしかかり、黄瀬についたのは黒子だった。
黄瀬「…まさか夢にも思わなかったっスわ。黒子っちとこんな風に向き合うなんて」
黒子「…ボクもです」
コート内にいる選手も、観戦している部員達も黄瀬と黒子の一挙手一投足を見逃さないように2人に注目していた。
黄瀬「一体……どーゆーつもりか知んないスけど…、黒子っちにオレを止めるのはムリっスよ!!」
そう言って、黄瀬は黒子をかわしたが火神が黄瀬を止めた。
火神「違うね、止めるんじゃなくて」
リコ「獲るのよ!」
黄瀬が火神に止められている内に、黒子が後ろから黄瀬から、ボールを奪った。
黄瀬「なっ!!?(バックチップ――――!?火神のヘルプでひるんだ一瞬を…!?)」
火神「オマエがどんなすげえ技返してこようが、関係ねぇ。抜かせるのが目的だからな」
それを見た笠松が呟いた。
笠松「…やっかいだな、クソ…。ダブルチームの方がまだ、マシだぞ」
リコ「(あの影の薄さで後ろから来られたら、いくら黄瀬君でも反応できないでしょ!)」