BN

□恋愛相談:2 (銀沖)
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結構、
無茶しちまった気がする……。

俺にしがみついたまま眠るこいつを見てると、そう思わずにはいられない。



涙の跡が残る幼い寝顔からは普段のクソ生意気さは窺えない。
それを見てたら、自然と笑みが零れた。

「こりゃ…目ぇ腫れるな確実に」

思わず呟いて、俺は慌てて口を押さえた。
そっと顔を覗き込んでみたが、どうやら起きる気配はなさそうで…俺はホッと安堵の息を吐く。

それでも何故か触れたくて、俺とは違うサラサラな髪を梳くように撫でると、それに反応して擦り寄ってくる身体。
緩く抱き締めれば「旦那ぁ…」と小さな寝言を呟いた。

ヤバイ!!ヤバイヤバイヤバイ!!

「メっ!メッ、メッ!!」

突如目覚めて自己主張する自分の股間を小さく叱咤して、俺は相手を起こさないようにそっと布団から抜け出した。

コレ以上同じ布団にいたらまた襲っちまいそーだ…。

応接間に出て、俺は「はあ〜〜」と長い溜め息をついた。



なんてゆーか…最初は気の迷いか、はたまた勢いだけだった。

実際の話、まさか男を抱くなんて事を俺自身思ってもなかった。

それが、酒も入ってたし、
必死なあいつ見てると凄い可愛く思えて…
迫られたらちょっとクラクラしちまって…

まるで思春期迎えた中坊、若しくはサカリのついた猫の状態…

その頃にはすっかり酔いなんて冷めてたのに、俺とした事が後先考えずに抱いちまった。

…そしたらハマった。
…綺麗にハメられちまった。


後悔…しているとしたら沖田を抱いた事じゃなく、予想外に理性を欠落していただろう自分の行動。

責任取るとかそんなんじゃなく、ただあいつが欲しくて。





手放したくない…そう思った。


2007/06/24

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