one piece (kid編)

□◆信じる強さ
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――夜


「ねぇ、キッドいる??」


ドロップはキッドの
部屋をノックした。



『いるに決まってんだろ。ドロップか』




「…うん」



明らかにおかしい
ドロップの態度にキッドは察した。


『なんだ。悪い夢でも見たのかよ』



「うん…なんか…怖くなって」



『なんだよ。ガキじゃあるめーし…』

よく見るとドロップの足が震えていた。
昔の夢でも見たのかよ。


「だ、だよねー!!ご、ごめん、じゃあ…おや
ゴブッ!?」


突然キッドがドロップの首に手を回し
自分のもとへ抱いた。



「キッド!?え!?な、何事!?」


『言えよ…』


「はい??」



『どんな、夢見たか言え』


見上げるとすぐ近くに
キッドの顔が見えた。


キッドの顔は
いつもと違ってなんか
悲しそうな顔だった。



「えっと…キッドとキラーが死んじゃう夢」


『俺らが死ぬ??』


「うん…詳しく言うと私がキッドとキラーを殺しちゃうの…」



『…』
なんつー夢見てんだよ。


するとドロップは
泣き出してしまった。



「ごめんなさい!!こんな夢!!嘘になればいいのに!!やっぱり、私裏切るんだ!!」


突然
泣き出したドロップにキッドは慌てる。



『ば、馬鹿!!んなの嘘に決まってんだろが!!』



「じゃあ、ずっと一緒??」

『あ??』



「私、独りにならない??」

怯えた目
震える肩



こいつの見た
辛い記憶は
俺にもキラーにも

見えない。


だからこそ
どうコイツをドロップを守ればいい。


俺はただ今は
傍にいることしか出来ねぇ。



『俺は信じてる』



「…!!キッド…」


するとドロップは
安心したような顔して
眠った。




ねぇ…


私、少しは自分に立ち向かえているのかな。



今日、信じることが
出来たんだよ。




きっと



キッドとキラーの
おかげだよね。




ありがとう。
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