one piece (kid編)
□◆あつい雫
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燃えさかる炎。
男共の死体。
そこにドロップはいた。
頭から
赤い液を流しながら。
『テメェ…まさか、また!!』
「あれれー??キッドォ??見てみて凄いでしょ!!全部私がやったんだ!!」
ドロップは笑いながら刀を振り回し
炎の海を自慢する。
『ドロップ…!!!』
キラーもドロップのその姿に唖然とする。
「だって汚いんだもん。死人のお仕事は汚いものをお掃除することだもん!!だから!!ぜんぶ燃やしてバイバイなんだ!!」
あはは、あはは笑う
ドロップ。
もう、壊れているとしかいいようがない。
『テメェ、ドロップ!!!』
キッドが怒鳴った。
しかし、ドロップにとっては
なぜキッドが怒っているのか分からなかった。
「なんで??怒るの??ドロップ、良いことした。ドロップ悪くない。」
『そこには住民が…』
「だから??殺しちゃダメ??ドロップ分かんないよ??なんで??なんで??」
『ドロップ…』
「なんで??なんで??…だから…おしえて…くれよ…なんでだ??」
「なんで、私が死人になんなきゃいけねぇんだよ!!!!!」
キッド達は初めて
ドロップが苦しんでいることを知った。
―死人であることに
「ねぇキッドォ…私…良いことしてるよ??」
ドロップはゆっくりとキッドに歩み寄る。
『ドロップ』