one piece (crocodile編)

□*クライくらい
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「うぇ…」

久々にきた。
雨を見ると気分がめっちゃ悪くなる。


さすがに今回のはおさまんないかな…??







ガチャ…


『ルシア!!!?』

クロコダイルがドアを開けてしまった。


「…!!」
見られた…!!



『気分わりぃのか??』


クロコダイルの手が
ルシアの背中に伸びてくる。


「…!!!」









バシィ!!







思いっきりクロコダイルの手を叩いてしまった。


「あ…!!」
つい叩いてしまったことに青ざめるルシア。


クロコダイルが…
怒ってしまう…。



そう思って、怖くなってしまった。



「ご…ごめ…」

ルシアはクロコダイルに近づく。



クロコダイルは怒ったのかルシアの手首を強く掴んだ。



「いっ…!!」

ギリっとルシアの腕が締められる。




『テメェいってぇ何がしてぇんだ…』


「…!!?」



『俺を呼んだり突き放したり何がしてぇ??』



「わ…たしは…別に…」

痛みに堪えながら
言葉を発する。



『俺には嘘ついてるとしか見えねぇが??』


さらに力を強くするクロコダイルは顔をルシアに近づけた。



「痛っ!!…う嘘なんか…」うつむきながら言うルシア。



『ルシアそれを俺の目ぇ見て言えるか??』



「…い…言え…」

呼吸が荒くなり
恐怖とか自分への情けなさで涙が出てきた。



ルシアの繊細なガラスのような瞳が潤んでいるんできているのを見たクロコダイルは掴んでいたルシアの手を離した。


『俺に嘘が通じると思うんじゃねぇ』


クロコダイルがそう言い放つとルシアは力つきたように床に座り込んで顔をうつむく。



『…泣いてやがんのか』


「ちが…う…」



クロコダイルはルシアの前にしゃがむと片腕でルシアを包んだ。


雨のせいなのかキャミソール姿のルシアの肩がやたら冷たくそして
小刻みに震えていた。




いってぇ…何に怯えてやがる。





俺は何も知らねぇ。
ただルシアがそばにいてくれればいい。


だけどコイツがこんなふうになるのは胸くそわりぃ…。









小さな部屋。
窓から雨の音。
冷たさがやたら2人を
悲しくさせる。
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