one piece (kid編)
□◆信じる強さ
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「キッド、キラーお願いがあるの」
『あ??なんだよ』
ドロップの言葉に
キッドはドロップの顔を見る。
ドロップはキッドの顔を目を見ながら言った。
「もしも…」
「もしも、私がアンタ達を裏切るようなことしたときは…そのときは」
「私を殺して」
『!!』
『ドロップ!?な、何を』
ドロップの言葉に
キラーは驚きを隠せずにいた。
しかしキッドだけは
違っていた。
『馬鹿野郎、言っただろーが』
「え??」
『俺が助けやるってよ。だからテメェが裏切るとかありえねぇんだよ。むしろ俺がそんなことさせねぇ』
キッドから出てくる言葉。
ドロップは
それが信じていいものなのか悩む必要なんてなかった。
キッドだからこそ
彼だからこそ
信じられるのかもしれない。
ドロップはひとりで
そんな事を考えていると
『おいおい;またかよ』
「え……あ……な、んで」
涙が溢れていた。
止まらないくらいに
今までとは違う
あたたかい涙がドロップの頬を伝う。
『もう、強がる必要もないんじゃないか??』
横からキラーが
ドロップの涙を手で拭う。
するとドロップの
心に何かが芽生えた。
そして怖かった冷たい何かが消えていく感覚があった。
「う…あ…ああ」
ああ、そうか…
これが…
「ウワアアアアアアア!!!!!」
愛なんだ。