one piece (crocodile編)

□*クライくらい
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「なぁなぁクロコちゃん」

いつもの社長室にいる。毎回だがルシアはただグータラと
クロコダイルはお仕事。

そんな毎日にルシアは不思議に感じていた。




「クロコちゃんはいつまで私を置いとくの??」


『あ??なんでンなこと聞く』

ルシアの言葉に
反応するクロコダイル。



「だってクロコちゃん私を置いといてやるって言ってから日経ってるけど…私何にも出来ないよ」




しょんぼりした顔でルシアは続けていう。


「私がここにいて何の意味があるの??私なんか…
『それ以上喋んな』



ルシアの言葉をさえぎるクロコダイル。


『テメェ今、何言おうとした。今度へんなこと言ってみろ…枯らすぞ』


少しドスのかかった声で話すクロコダイル。



これ以上は喋れないと
思ったのかルシアはソファーから立ち上がり社長室から出ようとする


『何処へ行く』


後ろからクロコダイルの声が聞こえたのでルシアは振り向いて笑顔で言った。

「部屋に行ってるよ!!」


そしてそのまま社長室ををあとにした。



『作り笑いだって分かるだろーが…』

1人ため息をつくクロコダイルだった…。














「…あ…雨…」
窓を見ると雨が降っていた。


この国の住民は幸せなのだろうけど
私は不幸せなんだよな…

だって…雨は…



ルシアの脳裏に
あの出来事が思い浮かぶ。













――――――6年前…



「交渉は成立したはずだろ!!」


『ああ、したなぁ??』


「だったらなんで私の故郷がこんなことに!!!」


『んなこと知るかよ。もうお前には要らないはずだろ??俺と海に出るんだからよ』


「約束も守れない奴なんかと誰が行くか!!」


『クソガキ、てめぇの世界と俺様の世界は違うんだぜ??それぐれぇ分かってくれねぇと兄さんこまるじゃねぇか』


「うそつき…!!」


『海賊なんざみんなうそつきさ!!恨むなら頼ってしまった自分を恨むんだな!!』



雨の匂いと血のにおいが混ざって気持ち悪い!!


誰も…
誰も信用しない!!



こんなに
私の悔しさと共に誰かの怨みの涙を流すくらいなら…!!





私は世界を
裏切ってやる!!








―――「う…」


やっぱり雨は嫌いだ。


また、胸くそ悪くなる。



最後まで裏切り続けてやる!!
それが私の誓い!!
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