夜兎が微笑むとき
□1人で任務
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____…
神威と付き合って半年が立っていた。
入団した時は神威が苦手だったのに
あっという間に好きになっちゃって
あっという間に付き合って
全部があっという間だった。
『ふぅ…』
コンコン
資料を片付け終え一息つこうとしていると
ノックをした後阿伏兎さんが部屋に入ってきた。
「名無しさんちょっといいか?」
「ダメ」
あたしの代わりに返事をしたのは
嫉妬深い団長様
『いえ、大丈夫です』
「阿伏兎、名無しさんが返事もしてないのにドアを開けるってどういうこと?」
『神威、黙ってて』
「黙ってられないヨ、彼女の部屋に無断で入ってきて黙ってる彼氏がいる!?」
『そーゆー神威だって勝手に入って来てるじゃない!』
「俺は彼氏だから、名無しさんとキ_『神威‼︎‼︎‼︎』
「も、もぉいいですか?お二人さんよ」
『どうぞ』
「名無しさん、まだ話は終わってないヨ?」
『後にして』
「はぁ…そろそろ本題に入りたいんだが」
『続けてください』
「実はな?元老から任務の指示が出た」
『いつものことじゃないですか』
「それがいつもと違うんだよ」
『はい?』
「今回は名無しさん一人で行ってもらう」
「なんだって?」
『あたしは構いませんけど?』
「ダメだヨ!俺が許さない」
「元老の頼みだぜ?断れるわけ_「断りなヨ、じゃないと殺すよ?」
『いえ、大丈夫です阿伏兎さん、引き受けてください』
「ま、まぁ名無しさんが言うなら…」
「名無しさん!?」
『もぉ自分の身くらい自分で守れるわ、大丈夫よ』
「………」
どれだけ説得しても納得いかないらしい神威
阿伏兎さんはあたしの返事をもらうとそっと出て行った。
神威は黙ったまま