夜兎が微笑むとき

□結構嫉妬深い
1ページ/5ページ


「………ってことでよろしく」


『分かりました。団長にも伝えておきます』


「おう、お前さんが言った方も団長は言うこと聞くからな」


『そうでしょうか?』


「そりぁ、団長はあんたにべた惚れ…グハッ」


阿伏兎さんはギリギリいい終わったところでいつの間にか後ろにいた神威に頭を殴られていた。

『今の話聞いてました?』


「うん、聞いてたヨ」


『なら話は早いです。次の任務に備えて体を休めて下さいね』


「そんな事より何で敬語?俺達付き合ってんだから普通でいいじゃん」


『プライベートと仕事は違うので、今は上司と部下でしょう?』


「でも名無しさんは副団長だヨ?」


『それでも団長にとっては部下同然です』


「名無しさんは真面目すぎだヨ…」


『では、あたしはこれで失礼します』


「あ、俺も行く」


「団長ォォォォ!?俺放ったらかし!?」


「黙れよ、殺しちゃうゾ?」


「すみません…」


なんか、可哀想だな阿伏兎さん


いつもすみません


と、心の中で思っておこう

「口で言えェェェェェ!」


どうやら心の声が聞こえるようだ


これからは超能力者阿伏兎さんと呼んだ方が良いだろうか?
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ