短編
□小さな天パ
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「ただいまー」
玄関の方から銀の声がした。
「お帰り、銀」
「おう」
銀のどんよりとした顔を見ると
今日の仕事は大変だったんだと分かる。
「お疲れ様」
「名無しさんで充電」
そういうと銀はあたしに抱きついてきた。
「ちょっ!?」
「あー!パァパとマァマずるいー!」
パァパとマァマと言ったのはあたしと銀との間にできた小さな子供
さっき寝かせたばかりなのに…
「銀の馬鹿」
「何で俺!?」
「りゅうも入る!」
そういいながら龍はあたし達の間に割って入ってきた
「甘えん坊だなぁ」
「えへへへ!パァパとマァマ大好き!」
「ママも大好きだよ!」
龍とあたしで言い合ってると
銀が拗ねていて
「パァパ?」
「龍、パパのとこにも行ってあげて」
龍の耳にコソッと言うと、龍は銀に抱きつきに行った。
二人とも世話がかかる子供だわ…