短編


□振られ続けて一ヶ月
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俺には好きな女がいる

それは

銀「名無しさんさん!俺と付き合ってください!」

「何回も言ってるじゃないですか、私は今彼氏とかいらないんです。」

そう、歌舞伎町の花屋で働いている名無しさん

俺がボロボロになりながら万事屋に帰ろうとしていたが

疲れ果てて道端で寝てしまっていた俺に

『酷い怪我っ、あ、あの!家、家来てください!』

そう言って、手を引きられながら家に入れられた。

震えているのによくあんなことをしたもんだ。

俺はその時に一目惚れした

世の中には、こんなにも優しい女がいるんだと、はじめて名無しさんを好きになって思った。

だが

好きになったのはいいが

「本当にごめんなさい…」

もうすぐ振られ続けて一ヶ月がたつ

俺すんげぇアタックしてるつもりなんだけどォォォォ⁉

何で振り向いてくれねぇんだよォォォォ!

俺はガックリとしながら万事屋に帰ろうと、身体を今いる反対方向へと向ける

すると

ポン

誰かに肩に手を置かれ

沖「旦那ァまたふられたんですかい?」

銀「君に言われるとすごく腹が立つのは俺だけかなぁ?総一郎君」

沖「旦那ァいい加減覚えてくだせェ、総悟でさァ」

土「銀時、俺はいつもムカついてるぞ」

銀「君も大変だねぇー」

近「気にするでない!銀時!俺なんてお妙さんに何回振られているかっ」

お前はストーカーだから振られんだよ…

いや

ゴリラだから振られんのか
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