Angelcode9096[JJ] 完結

□Angelcode9096[JJ].5
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仰向けに倒れたまま月を見ていた











青く優しい光が俺を照らし 










永い 永い

永遠の時を終わらせてくれるのだと

目を閉じる・・・・・












このままでいい・・・・ 

あと数時間後には俺の存在は綺麗に大気に溶け

跡形も無くなるだろう・・・











安らかな本当の永遠に就ける・・・










ぼんやりとそんな事を想っていると









彼女が俺を見つけ 

体を揺する

持っていた水を飲ませようと

俺の頭を抱える人・・・








白い肌に赤い唇が際立った彼女を見ていたら

吸血鬼としての本能が

「血が欲しい・・・・」

そう言わせた









彼女は驚いていたが

そっと俺の唇を自分の白く細い首にあてた

俺は本能に逆らえず夢中で吸った・・・







気が付くと彼女はぐったりと首を垂れ

白く輝く様だった肌は青く

もう・・・・鼓動は止まっていた・・・











俺は我に返り

何て事したんだ!

とただ泣きながら

彼女を抱きしめるしかなかった。







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