舞桜

□宴だ!酒だ!呑み比べだァァア
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近「それでは乾杯ーっ!!」

「「「『かんぱーいっ!!』」」」

今日は幹部のみんなと私達で島原、まぁいわゆる花町?つーかキャバクラ?に来ている。
なんか近藤さんが「まだ歓迎会をやっていないではないか!!」って言い出したのがきっかけで、皆で呑みに来た。

近「いやぁすまんねぇ。君達が来てもう一月半たつというのに歓迎も何もできずに」

『あぁいえ、別に大丈夫ですよ。皆さん忙しいのにわざわざすみません…』

近「これくらいどうってことないさ。今夜は楽しんでくれ!」

いい人だなぁ近藤さん。どっかのゴリラと同じ存在だとはとても思えない。つーか思いたくない。

沖「桜ちゃん呑まないの?」

『まだ呑めない』

永「なんだ?まだ呑めないのか?」

『あと2、3年後』

沖「神楽ちゃんは呑めるのに?」

『はい?神楽ちゃんは尚更駄目ですよ。酒なんて呑ませたら神楽ちゃんのハゲ親父にどやされます』

斉「神楽なら先程から平助と飲んでいるが」

『ぬぅわんだってぇぇえ?!』

平助コルァァア神楽ちゃんに酒を呑ませたのは貴様かぁぁあ!!

『平助少年んんんん!!』

平「んー?何だー?」

『んー何だー?じゃないわ我コラ。お前何やったかわかってんのか?今宇宙の殺し屋に喧嘩売ったんだぞ平助少年。つーか神楽ちゃんは?』

平「う、宇宙の殺し屋?…なんだか分からねーけど、神楽ならほらそこ。酒呑ませたらいきなり寝はじめてよ」

『え?寝ちゃったの?』

そして平助少年の指差す方を見ると…

『なななななな!!何てこったぁぁあ!!』

なんとそこには
原田さんのお膝の上で爆睡している神楽ちゃんが居るではないか

『うっらやっましぃぃいいい!!』

原「何だ?桜も来るか?」

『嬉しいけど駄目だ、鼻血出る』

神「スースー…」

『…しっかしよく寝てるなぁ。こんなにうるさくしても起きやしない』

原「そんなに酒弱かったのか?」

『多分呑んだことないんじゃ…まだ神楽ちゃんお酒呑んじゃ駄目な年齢だし』

原「そうだったのか?平助が神楽に酒ついでるからてっきり大丈夫なのかと思ってたぜ」

『平助少年め…まぁ暴れられなくて良かった。帰りは私がおぶって帰りますよ』

こう会話を進めている間も静かに寝息をたてて寝ている神楽ちゃん。その神楽ちゃんの髪をゆっくり撫でている原田さん。
なんかこう見ると…

『親子みたいですね』

原「こんな可愛い娘がいたら嬉しいんだけどな」

『いくら可愛くても襲わないでくださいよ』

原「それはどうかな?」

『……本当にやりかねない』

原「冗談だって」

冗談に聞こえる冗談を言ってほしい…
さて、戻って料理食べようかな
そう思い、さっきまでいた場所に足を向けると…ニコニコしながら手招きしている沖田と目があった

『?何ですか』

沖「ここ座って」

返事をして座布団の上に座ると沖田さんが口を開いた

沖「お酒ついであげる」

『呑めないって言ったの聞いてた?』

沖「別に大丈夫だよ」

『その自信はどこから』

沖「酔ったら僕が介抱してあげるし」

『逆に身の危険を感じる』

トクトクトク…

『何酒ついでんだよ。呑めないって言ってんじゃん』

沖「え?一升瓶で呑みたい?ならこれ、はい」

何当たり前みたいに懐から一升瓶出してんだこいつはァァアあんたの懐は四次元ポッケかーっ!!

『いや、要りませんから』

沖「え?一人じゃ呑めない?しょうがないなぁ…僕が飲ませてあげるよ」

『どんな聞き間違えしてんすかコラ』

沖「ほら口開けて」

『全力で拒否する』

沖「あ、一くんが脱ぎ始めた『どこっ?!』隙あり」

『いっ!!んんんんんん!!』

ガチッゴクッゴクッゴク…

いったァァア一升瓶歯に当たったぁぁあぁぁあ!!
つーか…段々頭が…クラクラしてきた…?

バタンッ!!
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