舞桜

□助けて、変質者がここにいます。
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『…離してくださいよ、…えーっとアイドルさん?』

「質問に答えろ。雪村千鶴は何処にいる」

『今日は私何も見ていないんです。何も見ていないことになっているんです。井上さんの落武者ヘアーしか見ていないことになってるんで、じゃ。』

無理矢理金髪アイドルの手を振り払うと…

ガシッ

『…話聞いていましたか?えーっと顎鬚バックダンサーさん』

「雪村は何処にいますか?」

『え?何なのあんたら。人の話全部スルーとか、新手のイジメ?地味に傷つくんだけど。つーか離してよ。部屋に行くんだから』

そしてまた手を振り払うと…

ガシッ

『…この下りもう止めない?』

「さっさと言やぁいいんだよ。俺等も暇じゃねーしな」

『だから人の話聞けって。てか明らかに暇でしょ。夜中に月から光り放って登場してきた奴等が何言ってるんですか?つーか、おたくら千鶴ちゃんのお知り合い?もしかして恋人?!……な訳な「そうだ。」なんですとっ?!』

え?え?え?え?
千鶴ちゃんのコ・イ・ビ・ト??This is your boy friend.

『ないないないないないないないないない…いや、マジないって。ないないないないないないないないないないないない…千鶴ちゃんに限ってそんなことはあり得ない…』

「正式には我妻だがな」

『あー、そう。恋人じゃなくて妻ね。奥さんなら納得納得………って、えェェエ?!つつつつつつつ妻ぁぁぁぁあ?!』

妻ってあの妻?!
「お帰りなさいあなた…ご飯にする?お風呂にする?それとも…ワ・タ・シ♡?」の妻ァァア?!あんまり年齢変わんないのに結婚していたなんて…人妻だったなんて…

「風間、嘘はいけません。まだ妻ではありません」

『は?そーなの顎鬚バックダンサーさん』

「どちらにしろ結果は同じだ。変わりはしない」

「随分と嫌われてるみてぇだけどな」

『は?付き合ってんのに嫌われてんの?』

「付き合ってるも何も、こっちが付きまとってるだけだしな」

え?これって…

『ストーカー?それって付き合ってもなくね?ただのロリコンストーカーだよね。不審者だよね、変質者だよね』

「待ってください、我々は不審者ではありません」

「勝手に不審者扱いすんじゃねぇよ」

「俺達は高貴なるおni」

「「変質者はこいつだ」」

「おい、天霧、不知火…何をふざけたことを言っている」

『パツキンにぃーちゃん信頼性ないんだね。同情するよ』

「同情などいらん」

『ま、兎に角。不審者はいなくても少なくとも変質者は一人いるんだね。ねぇ、パツキンにぃーちゃんさ、嫌われてんの分かってて付きまとってるんでしょ?』

そう聞いた後、金髪アイドルが「ふ…」と軽く笑いこう言った

「あれは俺への照れ隠しだ」

『痛い痛い痛い痛いィィイ誰かァァア人一人覆えるくらいの絆創膏持ってきてぇぇぇえええ!!!!!!!!』

「俺は痛くない。怪我などしていない」

いや、そう言う意味じゃねーよ

『それだだのストーカー。変質者だから』

「違うと何度言えば分かるのだ、これだから人間風情は」

『じゃー、質問。ここで今千鶴ちゃんが泣いています。何故でしょう?』

「フッ…そんなの決まっている…俺を想って泣いてい『きゃあああああああああああここに変質者がァァァァァァアアア誰か来てえええええええええ』誰が変質者だ!!」

「この女でけぇ声で叫びやがって」

「このままでは新選組の奴等が集まって来ます、風間どうしますか?」

『ハッ!!自意識過剰な発言するからだ!!ざまぁwww』

「まぁ良い。暇潰しに遊んでやる」

『あれ?さっき暇じゃないとか言ってなかったっけ?』
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