真撰組物語

□【動乱篇】
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【最近のは色々機能つきすぎ】


ガヤガヤガヤ…

『………』

ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ…

『…………』

ガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤ…

『…………チッ…』

ガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤ

『…………………』

スクッ…ダダダダダダダッスパーンッ

『ガヤガヤガヤガヤうるっせーんだよオメーら。少しは黙ってられねーのかコラああ゛?』

こんにちは。三日連続徹夜で書類整理をしていて不機嫌MAXの桜です。

ったくよ…ガヤガヤガヤガヤ何なんだよ。うるせーんだよ。もう話し声がうるさいのかガヤガヤうるさいのかよくわかんねーよ。つーかガヤガヤって何?ガヤガヤって何?ガヤガヤって一体何なの?

近「おぉ!!桜ちゃんじゃないか!!こっちおいで!」

『ゴリラの隣なんて願い…下げ……だ…?』

え…何でこの人がここに…?

近藤さんを見てみると不意に隣が目にはいった。その人は眼鏡をかけていて私や近藤さんと同じ隊長格の隊服を着ていて、地味に瞳孔が開いていた。

伊「近藤さん、こちらの方は?」

…ガリ勉ボーイのご登場だ。

近「そうか…伊東先生はまだ会ったことがなかったな。紹介します!!桜ちゃんおいで!」

近藤さんはニコニコ笑顔で手招きをする。

あの…できるだけ動乱篇には関わりたくないかなーって思ってたんですけど……この人には会いたくないなーって思ってたんですけど……

行きたくないなオーラを全開にしていると今度は総悟に手招きされた。私は嫌々総悟の隣へ座った。

近「先生、この子は一年半前に入隊した月ノ瀬桜だ」

伊「ほぉ…僕が留守の間に女性が入隊していたとは。それに見たところまだ未成年じゃないか」

『…未成年ですよ。17歳です』

近「桜ちゃんは年は若いが剣の腕は確かですぞ!!今は一番副隊長を任せています!!」

伊「一番隊副隊長か…なかなか面白い。僕は参謀の伊東鴨太郎だ。よろしく」

『一番隊副隊長の月ノ瀬桜です。よろしくお願いします』

一生よろしくしたくなかったけどな。一分一秒でも早くこの場から立ち去りたいけどな。

近「…ん?なんか桜ちゃん目の下隈できてない?ほら真っ黒だよ」

『それは…誰かさんと誰かさんが溜めに溜めた書類を三日徹夜して片付けてるからですよゴリラ。わかりましたかゴリラ?ねぇゴリラ』

近「えっ…ちょっ…そんなゴリラゴリラ連呼しないでー!?勲泣いちゃう!!」

『勝手に泣いとけ』

近「…ぐすんっ……」

こいつ本当に泣きやがった。いい歳した大人が鼻水滴ながら泣いてるよ。呆れるよ。

沖「先生ェー月ノ瀬さんがゴリラくんを泣かせましたー」

『お前も泣かせてやろーか総悟』

沖「残念ですねィ。俺は泣かされる派よりも泣かせる派でィ」

『土方先生ェー沖田くんが苛めてきまーす。東京湾かインド洋辺りに沈めてきてくださーい。あ、できれば土方さんも』

土「何で俺まで海の底に沈まなきゃなんねぇーんだよ」

『三徹でイラついてるから』

土「寝ろ」

『寝れるもんなら眠りたいですよ。死んだようにスヤスヤと眠りたいですよ。せめて総悟の始末書さえなければね』

土「あぁ?それなら一昨日俺と終わらせただろ」

『それじゃない。昨日なんかで店をぶっ壊してきた隣に座るサド野郎が新たに生み出した始末書ですよ』

土「…総悟」

沖「桂を捕まえようとしただけでさァ」

土「…ったく。行くぞ桜」

そう言って土方さんは最後の一口を飲み立ち上がった。

『らじゃー。それじゃあ失礼します……ボソッ)死ね総悟』

そして私は去り際に総悟を蹴ってから出ていった。

















『くっそ……結局一人じゃねぇかよ……』

あれから私達は土方さんの部屋にきた。だが土方さんはつい五分くらい前に近藤さんに呼ばれて行ってしまった。私と大量の書類と始末書を残して。

『どいつもこいつも…いーよ。もう一人でやるからいーよ。誰の力も借りねーよチクショー』

どーせ今頃土方さんは伊藤さんと“いずれ殺してやるよ”とか言ってんだろーな。そんで近藤さんとかるく口論してんだろーな。そんでもって美少女侍トモエ5000録画すんの忘れて、

『………あれ。トモエ5000って…』

ドタドタドタドタドタッパァンッ

ピッ

「美少女侍トモエ5000見参!!」

土「しまったァァァァ!もう始まってるぅぅ!!録画予約すんの忘れてたァァァ!トモエちゃんんん!!」

『………土方さん?』

土「はっ!!」

……ヤベ、これ笑っていいかな。

思った通り土方さんがトッシーになってダッシュで戻ってきた。

土「……………」

『…あのー………あ』

沖「…ニタリ」

パタン

土「……見られたか?」

『あのニタリはそーゆー意味だと』

そう言うと土方さんは固まってしまった。

書類と始末書で頭んなかいっぱいだったけど…改めて部屋を見回すとフィギュアやら漫画やら散乱してるし。完璧にトッシー化してるし。

『アニメ…次から録画予約しておきましょうか?』

土「ちょっ…今そこに触れないで…」

『トモエちゃん可愛いですよね。それに巨乳ですもんね。男はこういうの好きですよね。それに刀もって戦うとかもう最高ですよね。もうアニメヲタクの欲望が産み出したような美少女ですもんね。分かりますよ分かります。恥じることはありません。3次元より2次元の方が自分の心が傷付かずにいれますもんね「うるっせェェェ!!!!」土方さんの方が煩いです』

土「そんなに人の傷えぐるのが楽しいか!!」

『塩もすりこんでやりましょーか?土方さんがお望みならやりますよ』

私は土方さんからまた書類に視線を戻し筆を進めた。

土「こんな時に隠れS発揮してんじゃねェーよ!!ったく…どうなっちまったんだ…」

『どうなっちまったんだって…鍛冶屋の親父に言われたっしょ?妖刀だって』

土「オメーは相変わらず教えてくんねーのな!!いつも傍観者だよな!!」

『いや今回は書類やら始末書やらで頭いっぱいで。わざとじゃないですわざとじゃ』

土「本当かよ……こんなのが毎日続くのか…」

パッ

『これから楽しい毎日が始まりますね』

土「何で今だけ顔あげた。さっきまで俺の顔見ないで話してたやつが何で今だけ顔あげた。ホント嫌なやつだなお前」

『あざーッス』

土「別にほめてねーよ」

『私にとっては誉め言葉。ほら、さっさと書類整理してくださいよ。これじゃあいつまでたっても終わらない』

土「お前は俺の体より書類整理を優先すんの『勿論』即答ゥ!?」

『は?当たり前じゃないですか』

土「オイ!お前総悟並みに性格歪んでるぞ!!何か!?俺がどうなってもお前には関係ねーってか!?そーいうことか!?そーいうことだよなァ!?」

『はい』

土「少しは否定しやがれェェェ!!」

『何興奮してんですか。発情期?いつも以上にウザいですよウザ方さん』

土「もうこいつ嫌だァァァァ」
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