真撰組物語

□クーラーはタイマーで切れるようにしてから寝ないと風邪引くよ
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【クーラーはタイマーで切れるようにしてから寝ないと風邪引くよ】


『………化け物屋敷?』

どうやら私は化け物屋敷に迷いこんでしまったらしい。こうなったのは数分前のある天パが原因。

―――数分前―――

『将軍がキャバクラとか…近藤さん ぶち殺されたいんですか』

近「毎回俺に八つ当たりするのやめてェ?!」

今は真選組総動員でキャバクラに向かっている。私は近藤さんと土方さんと一緒に総悟の運転する車に乗っている。その車の中で私は近藤さんでストレス発散していた。

『てゆーかコレ 松平さんが原因ですよね。将軍様に息抜きさせてやろうってことで何でキャバクラ?ただ自分がキャバクラ行ってイチャコラしてーだけだろうが このエロ親父』

沖「桜 本音駄々ですぜ」

『わざとに決まってんじゃん』

土「まぁそう言うな。上からの命令なんだ」

『それは分かってますけど…』

だけど…何でキャバクラ行くのに真選組が護衛?将軍どんだけ私らに護衛してほしいの?え?コラ。

『はぁ……つーか私未成年なのに』

沖「あ、」

その時総悟が何かをしでかしたように声を出した。

キキーッ!!

『わっ!!』

ドゴッ

『べぶし!!……………』

沖「危ねェ危ねェ 通りすぎるとこでしたぜ」

近「総悟 急ブレーキは危ないからやめろと言っただろう」

沖「すいやせんねィ」

特に反省した様子を見せずに口だけで謝る。ついでに私は総悟の急ブレーキで顔面を強打した。鼻をさすりながら起き上がって総悟の方を見ると…

『……その黒い笑みやめて、殺意がわく』

沖「元からこの顔なんでィ」

『ウソつけ。そんなどす黒い笑みの顔した子供いるわけねーだろ』

近「こらこら これから将軍様の護衛なんだぞ。気を引き締めろ」

沖「へーい」

『はーい…』

そして私たちはパトカーを降りた。そこには将軍様と松平さんが既に立っていた。

松「おせーぞオメーら。将ちゃん待たせるんじゃねーよ。責任とれゴリラ」

パァンッ!!

近「ぎゃあああ!!」

『あの 謝るんで街中で銃をぶっぱなさないで下さい。苦情が増える』

私が近藤さんの前に立って松平さんと向き合うと、松平さんが私を見るなり…

松「おぉー久しぶりだな。おじちゃん桜ちゃんに会いたかったんだよー?」

私は別に会いたくなかったけどな。

『そうですか』

松「相変わらずクールだね〜」

あんたも相変わらずヤクザですね。
私と松平さんが話しているとプルルルルと携帯の着信音がなった。
つーか私のだ。

『ちょっと失礼します』

私はその場を少し離れ電話に出た。ディスプレイに“天パ”って出てたから銀さんかな?

『もしもし「お前今どこにいる?」は?』

いきなり何なんだコイツ。今どこって…

『…今は仕事中で“スナック すまいる”ってキャバクラの前に―「お〜い 七人目見つけたぞー」七人目?』

七人目って……どういうこと?……いやちょっと待て。将軍がキャバクラに行く話って…つーかスナックすまいるって………あ。
あの話か。

『ちょっと待て天パ。私は今仕事中。変なことに巻き込むな』

銀「そんなこと言うなって。仕事っつっても税金泥棒の見廻りとかだろ?ちょっと銀さんに力貸してくれよ」

『嫌だ』

なんで私がアンタに力を貸さなきゃなんないんだよ。たとえ土下座されたってやだね。

銀「給料出すぞ」

そう、たとえ金を貰えても…

『すぐに行くから待ってなさい』

銀「おう さっさと来いよー」

プツッ―――――

『………ま、金が第一だよね』

だけど…どうやってここから抜け出すか。見つかったら大目玉だろうし…。テキトーに誤魔化しとくか。
私は手に持っていた携帯をポケットにしまって、松平さんたちの方に戻った。

『松平さん』

松「電話終わったのか?」

『はい、仕事中にすいません』

松「桜ちゃんだからいいんだよ〜」

『あはは…どうも。…あの私中に行って様子見てきていいですか?そろそろお店をうかがう時間たなので』

松「そうだな。じゃー頼めるかい?」

ふ…ちょろいもんよ。

『はい、そんじゃー準備ができていたら電話でお知らせしますね』

松「おう 頼むわー」

私は“了解です”と言いながら、松平さんたちに背を向けて走ってスナックすまいるの中に入っていった。店のなかに入った私は…唖然とした。

神「銀ちゃァァァん」

銀「泣くな!!こえーんだよ!!」

東「若ァァァ着るならゴスロリの方が!!」

九「土に帰れ」

猿「興奮しるじゃないのォォォ」

キ「ダマレヨメス猿」

ギャーギャーギャーギャー

『ば………化け物屋敷?』

―――現在―――

と、いう訳だ。いや マジここ化け物屋敷?

『つーか何でソープ嬢?』

私が入り口で突っ立っていると銀さんが私に気づいた。

銀「お 来たな」

『今来たことを少し後悔してるんだけど…』

呆れた顔をしながら私は階段をおりてみんなに近づいていく。すると銀さんの後ろからお妙さんがあらわれた。

『あ、お妙さ「さ!早く着替えるわよ」ぱーどぅん?』

着替えるって………まさか…

『…銀さん?これは一体どういうこと?』

銀「あー?どういうことって…一日キャバ嬢体験?『死ね』

あぁー…金に目が繰らんで考えなかったな。そーだよね…こーなることは予想できたよね私。

妙「今日は人手が足りないの。手を貸してちょうだい」

『あの…手を貸したいのは山々なんですけど…私未成年なんですけど』

妙「警察にバレなきゃいいのよ」

お妙さん 私が警察です。てゆーか…

『今おもてに近藤さんたちが「早く着替えるわよ桜ちゃん」話しを聞いて?』

私は反論をする前にグイグイとお妙さんに腕を引っ張られて更衣室に突っ込まれた。
あの 私が接客するのはかなりまずいんですけど。てか私、松平さんに連絡しなくちゃなんないんですけど。
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