真撰組物語

□外見だけで人を判断しちゃダメ
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【外見だけで人を判断しちゃダメ】


『ねぇ近藤さん。一つ聞いてもいいですか?』

近「何だ?桜ちゃん」

『私ってどこの隊に入ってるんですか』

こんにちは。今日はヤクザ…じゃなかった、松平さんに呼び出されてその松平さんを和室で待っている最中です。そこでずっと疑問に思っていた事を聞いてみた。
皆さん気づいていましたか?私どこの隊にも所属してないんですよ

近「え?どこにも所属してないの?」

『え?してませんよ。つーか近藤さんが何も言ってこないから…』

近「やぁ!!すまんすまん!すっかり忘れてた!」

『…土方さん、この人殴ってもいいですか?』

土「やめとけ。殴る手がもったいねぇ」

『なら足で』

沖「バズーカ使いやすか?」

『あ、使う』

土「死人が出るからやめとけ」

『チッ…』

そうしてバズーカを総悟に返す。

近「トシ、桜ちゃんをどこの隊に入れるか?俺は一番隊がいいと思うんだが」

土「あぁ…俺も賛成だ『土方コロス』あぁ?!」

『何で私が一番隊なんですか?!総悟の奴隷にでもなれってんですか?!』

土「誰もんなこと言ってねーだろが!!」

『言ってる事と同じじゃないですか!!私を生け贄にするきだろ!!』

近「まぁ落ち着いてくれ桜ちゃん。俺は一番隊が一番適任だと思ってんだ。これまでの桜ちゃんの働きからしたらな」

『…それは局長命令ですか』

近「そうだな。これは局長命令だ」

『それなら…仕方ないで「君には一番隊副隊長をやってもらおう」なんですと?!』

ななななな!!何を言ってんだ!!このゴリラはァ!!

土「声に出てるからァ!!」

沖「近藤さん涙目でさァ」

『勝手に泣いてろ!!え…ちょ…えぇっ?!私が一番隊副隊長ォォ?!』

いやいやいやいや!!ないないない…つーか嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌…

『オイゴリラ。何言ってんだよ。保健所にぶちこむぞ』

土「どんだけ総悟が嫌なんだよオメーは」

『それは土方さんが一番分かってるんじゃないですか。あの総悟の下につくんですよ?死よりも苦しい未来が待っているに決まっている』

土「局長命令だっつってただろーが。桜に拒否権はねーよ」

『あれは局長ではありません。動物園から脱走してきたゴリラです。それも外国から脱走してきた危険なGORILLAです』

土「GORILLAってなんだよ。近藤さんはなァ立派な日本悟李羅だ」

沖「そうでィ。近藤さんは日本の野生悟李羅だ」

『いーや、GORILLAだね』

土「いーや、悟李羅だ」

近「もう…やめて…勲泣いちゃう…」

あ、近藤さんが復活した。つーか勲泣いちゃうって…ガキか。キモい。

『あの、近藤さん。一番隊の平隊士がいいです。でなきゃ私死にます、精神的に』

沖「どーゆー意味でィ」

どーゆー意味もこーゆー意味も…全部お前に原因はあるだからな。

近「そこを頼む!」

土「桜には総悟のストッパーになってもらえりゃいいんだよ」

『私にはこのサディストは止められません。逆に進み続けると思います。どこまでもノンストップです』

つーか総悟の被害にあうのが一番嫌だ。毎日身も心もボロボロにされてしまう。それだけは避けたい。

近「しかしなぁ……あ!!」

『あ?』

近「そうだそうだ!!それがあった!!」

土「何があったんだよ」

沖「バナナでもあったんですかィ?」

突然何かひらめいたみたいな顔してたけど…何だ?つーかバナナは違うでしょ。

近「これならどうだ!!」

『え?だから何です「今よりも給料が上がるぞ!」

私を指を指しながら、これでどーだっといった感じで見てくる近藤さん。

土「そんな子供だましみてーな事に惑わされねーだろ…」

近「そ…そうか」

沖「この歳になって金でつられたりしねーだろ」

土「しかも相手は桜だぞ。ふざけている面もあるがやることはやってる。そんな奴が金につられる訳『一番隊副隊長やァッりまあああああああすゥゥウ!!!!!!』つられたァァァア?!」

『一番隊副隊長でも総悟のストッパーでも土方抹殺計画の手助けでもなんッでもやります!!』

土「最後のはやらなくていいィィィ!!」

近「おぉ!!そうかそうか!!今日からよろしく頼むぞ桜ちゃん」

『らじゃぁぁあ!!』

土「おまっ…それでいいのか?!金でつられるような女でいいのか?!」

だってだって…給料UPって…
やるにきまってんだろ。世の中は金がすべてだ。今は平隊士とおんなじ金額の給料もらってるから…しかもその給料はそんじょそこらのサラリーマンとは比べ物にならない金額だから…副隊長の給料と言ったら…うふふ

『うふふ…給料UP給料UP…給料UP給料UP…』

沖「ダメだ土方さん。きいてねーや」

土「オイィィイ!!」

『だって、この世界金で成り立ってるんですよ?金が全てなんですよ』

土「あれ?コイツこんな腹黒かったっけ」

『私の友達いわく、私は金さえあれば扱いやすい奴だったそうです。それは否定しません』

土「そこは否定しろォォテメーの友達は全員オメーの金づるかァ?!」

『んなわけないですよ。友達は大切にするたちなんで』

土「それは否定されてよかった…」

土方さんが安心したようにため息をついている。

『もちろんですよ。友達と金だったら5対95で友達の方が大切です』

土「結局金じゃねーか!!」

スパンッ

『いった!!』

どっから出したか分からないハリセンで叩かれた…

『痛いです土方さん。公務執行妨害で逮捕していいですか』

土「残念ながら俺も警察だ」

『なら今すぐやめてください。ね?総悟』

沖「そーだな。今すぐやめてくだせェ。大丈夫でさァ土方さん。副長の座は俺が貰いやすから」

土「誰がテメーなんかにやるか」

するとそこで近藤さんが私達の間に入って止めていた

近「まぁまぁトシも総悟も桜ちゃんも落ち着け。な?ここは穏便に…」

土・沖「『ゴリラは黙っとけ』」

近「皆して何だよォォォ」

パァーンッ

そこでいきなり発砲音が聞こえてきた。
…つーかこんなマネする人あの人以外に…
ゆっくりと顔を弾が飛んできた方向を見ると…

松「ギャーギャーギャーギャーうるせぇぞ。殺すぞゴリラ」

『…お、お久しぶりです松平さん…』
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