真撰組物語

□【煉獄関篇】
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【夢は拳でつかめ】


『総悟、趣味悪いね』

沖「そーかィ?」

あ、ちーっす。毎度お馴染み桜です。え?沖田さんの呼び方変わってる?それに敬語じゃなくなってるって?あぁそれはー
真選組にいる期間が長くなるほど総悟に対して遠慮なくなっちゃってね。この前なんかドロップキックしちゃったんですよ。んで段々敬語が外れて名前呼びになったとのことです。
因みに今来ている場所は…

『女格闘技…』

趣味わっる!せっかくの非番だったのに台無しじゃん!!いきなり連れてこられたから何だと思えば

沖「いいからてめーも応援しろ。因みに俺は春菜を応援する」

『じゃー私はお通ちゃんで』

目を凝らしてステージを見つめていると見馴れた人がステージの上にたっていた

『…あれ神楽ちゃん?』

沖「何やってんだァァひっこめェェチャイナ娘ェ目ェつぶせ目ェつぶせ!春菜ァァ!何やってんだァ何のために主婦やめたんだ!!刺激が欲しかったんじゃないの?!」

『総悟と他人のフリをしよう』

そうしてステージから目をそらすと…

『あ』

銀「…」










沖「いやー奇遇ですねィ。今日はオフでやることもねーし大好きな格闘技を見に来てたんでさァ」

『銀さんたちも…そんな趣味が』

今銀さんたちとの心の距離を感じたよ

沖「俺ァとくに女子格闘技が好きでしてねィ。女どもがみにくい表情でつかみ合ってるトコなんて爆笑もんでさァ」

新「なんちゅーサディスティッスな楽しみ方してんの?!」

『新八、総悟はこーゆー人』

神「一生懸命やっている人を笑うなんて最低アル。勝負の邪魔するよーな奴は格闘技を見る資格ないネ」

スパンッ

銀「明らかに試合の邪魔してた奴が言うんじゃねーよ」

『あれは流石にヤバイと思うよ』

沖「それより旦那方、暇ならちょいとつき合いませんか?もっと面白ェ見せ物が見れるトコがあるんですがねィ」

銀「面白い見せ物?」

『ちょ…まさか』

あれを見せる気じゃぁ…

沖「まァ付いてくらァわかりまさァ」

それから数分…人気がない場所にきた

銀「オイオイオイどこだよココ。悪の組織のアジトじゃねェのか?」

沖「アジトじゃねェよ旦那。裏世界の住人たちの社交場でさァ」

『ここでは一般人は決して目にすることが出来ない』

沖「面白ェ見せ物が行われてんでさァ」

のぼっていた階段をのぼりきり目の前に広がったのは
大勢の観客を囲んでいる広い空間

ワァワァワア

銀「こいつァ…地下格闘技上?」

沖「煉獄関…」

『ここで行われているのは』

沖「昇進上名の」

沖「『殺し合い』」

新「こんなことが…」

銀「賭け試合か…」

沖「こんな時代に侍は稼ぎ口を探すのも容易じゃねェ。命知らずの浪人どもが金ほしさに斬り合いを演じるわけでさァ」

『真剣での斬り合いはそうそう拝めるもんじゃない。そこに賭けまで絡むとしたらいいゴロツキどもは飛びつく』

銀「趣味のいい見せ物だなオイ」

神「胸くそ悪いモン見せやがって!眠れなくなったらどーするつもりだコノヤロー!」

総悟にキレながら胸ぐらをつかむ神楽ちゃん
確かに眠れなくなるよな、これは

新「明らかに違法じゃないですか。桜さん沖田さん、アンタらそれでも役人ですか?」

あきれた目で新八に見られた…新八のくせに

『役人だからこそ手が出せないの』

沖「ここで動く金は莫大だ。残念ながら人間の欲ってのは権力の大きさに比例するもんでさァ」

銀「幕府も絡んでるっていうのかよ」

『ヘタに動けば真選組も潰されかねないんからね』

沖「これだから組織ってのは面倒でいけねェ。自由なアンタがうらやましーや」

銀「………言っとくがな、俺ァてめーらのために働くなんざ御免だぜ」

沖「おかしーな。アンタは俺と桜と同種だと思ってやしたぜ。こういうモンは虫酸が走るほど嫌いなタチだと…」

『……。』

沖「桜が初めてこれを見たときは刀抜いて殴り込みに行こーとしたんですぜ」

『…ほっとけ』

沖「止めるの大変でしたぜ。アレを見て下せェ」

総悟が会場の中心に立っている一人の男を見つめた

沖「煉獄関、最強の闘士 鬼道丸…」

『今まで何人もの挑戦者をあの金棒で潰してきた…まぁ無敵の帝王ってとこかな』

沖「まずは奴をさぐりァ何か出てくるかもしれやせんぜ」

銀「オイ」

勝手に話を進めるなっと目で訴えてくるが…気にしない

沖「心配いりませんよ。こいつァ俺と桜の個人的な頼みで、真選組は関わっちゃいねー。ここの所在は俺らしか知らねーんでさァだからこの事は…」

沖「近藤さんや土方さんには『内密に…』」
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