真撰組物語

□音楽なんて聴きながら受験勉強できると思ってんのか お前は! もう切りなさい!
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【音楽なんて聴きながら受験勉強できると思ってんのか お前は! もう切りなさい!】


土「将軍にかすり傷一つでもつこうものなら、俺達全員の首が飛ぶぜ!そのへん心してかかれ」

土方さんに叩き起こされて来てみれば朝から会議だ。やってらんねー…

土「間違いなく攘夷派の連中どもも動く。とにかくキナくせー野郎を見つけたら迷わずブッた斬れ。俺が責任をとる」

すると沖田さんが自分の刀を前に出して…

沖「マジですかィ土方さん…俺ァどーにも鼻がきかねーんで、侍見つけたらかたっぱしから叩き斬りますァ頼みますぜ」

『私も。叩き起こされてイライラしてるんで間違って土方さんを斬っちゃいそうです。そこんとこ頼みます』

土「オーイみんな。さっき言ったことはナシの方向で」

沖「『チッ…』」

土「おいそこ、舌打ちすんな。…それからコイツはまだ未確認の情報なんだが、江戸にとんでもねェ野郎が来てるって情報があんだ」

沖「とんでもねー奴?一体誰でェ」

『桂は最近大人しいし…』

土「以前料亭で会談をしていた幕吏十数人が皆殺しされた事件があったろう。あらぁ奴の仕業よ」

あぁ…あの話か

土「攘夷浪士の中でも最も過激で最も危険な男…たか『高杉晋助のな』俺の台詞ゥゥウ!!」

土「ったく…兎に角気ぃ抜くんじゃねぇぞ。解散!!」

―――夜―――

近「トシ。総悟の奴がウンコしに行くっつったきり全然戻らんのだが」

土「あの野郎、またどっかでサボってやがるな。桜、総悟がどこにいるか知ってるか?」

『あぁー確か…神楽ちゃんと一緒に射撃で遊んでるはずですよ』

近「桜ちゃんそんな疑うんじゃない」

土「いや、こいつ未来知ってるから」

『私の設定忘れないでください』

近「トシも他の誰を疑おうと構わんが仲間を疑うことは俺が許さん。俺は総悟を信じる。きっとウンコのキレがものスゴく悪いんだ、俺はそう信じたい!」

土「そんな信じ方される位なら疑われた方がマシだと思うがな…」

『同感です』

遠くを見つめる土方さんかと私

『それにしてもジミー遅いですね』

土「お前山崎の扱い酷くなってるよな」

『気にしないでください、ハゲますよ』

この前の腹痛の時の感謝はどこに行ったかだって?そんなの三日たって忘れたね

近「なんだ?何かあったのか?」

土「いや…たこ焼が食いてーってお上がよォ…ったく呑気なモンだぜ」

『え?たこ焼頼んだんですか?私は林檎アメ頼んだんですけど』

土「かわりにもお前の上司だからな、山崎」

だって…ねぇ?どーせ山崎さんだし
すると“タッタカター”と交換音をつけながら山崎さんが登場してきた。なんだよタッタカターって

山「副長ォォ山崎ただいま帰りました!」

『遅い』

土「おせーぞ!!マヨネーズもちゃんと付けてもらっただろーな!」

そして土方さんにたこ焼が入っているであろう箱を渡した
開けてみると…
無惨に食い荒らされたたこ焼の姿があった。残っているのは3つだけ

土「……オイ これ…」

山「…実は急いでたもんで途中すっ転んでぶちままけちゃいました。すみません。山崎退一生の不覚」

土「そーか。俺は口元の青のりの方が一生の不覚だと思うがな」

バキッガッゴッ

山「ふっ 副長ォォこれは違います途中で食ったお好み焼きの青のりです!!」

土「どっちでもいいわっ!オイどーするよ…って」

近「もぐもぐ」

土「食ってる?!」

『どーでもいいですけど…山崎さん、私の林檎アメは………オイ、その口のまわりについてるベタベタ…何?』

山「こ、これは途中で食ったパンデモニウムで!!」

『んな訳あるかぁぁあ!!私の林檎アメぇ!!つーか何でパンデモニウム知ってんだよコラァ!!』

ドカッバキッド

山「ぎゃああああ」

『ふんっ!!…土方さん、私林檎アメ買ってきます』

土「オイ待て!!…って…いっちまっまし。はぁ…どこかに高杉の奴がひそんでいるかもしれーのに」

そしてため息をつく土方

土「奴の手にかかって一体どれだけ幕吏がやられたと思ってんだ。最近起こった過激なテロのほぼ全てに奴が関わっていると言われてんだぞ」

近「そんな奴がこんなデケー祭りの場を見逃すわけねー」

近藤と土方が腕を組ながら話していると“ドン”っと大きな音が鳴り響いた
空を見上げると花火が華麗に咲いていた
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