真撰組物語

□脇だけ洗っときゃいいんだよ 脇だけ
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今は土方さんと二人でお姫様お探し中〜

土「そーいや桜ってトリップしてきたんだよな?」

『そーですけど?』

土「その…未来とかわかるのか」

『……知りたいんですか?』

土「いや、そーじゃねぇけどよ…」

『真選組の先がしりたいですか?』

土「知りたくねぇと言ったら嘘になる。でも、おめぇが話しちまったら未来が変わるかもしんねぇんだろ?」

『変わるかも、ですかねー。でも、私が話して真選組が助かるなら話しますよ?』

土「そーか…もしもの時は力貸してくれ」

『なぁに言ってんですか。私も真選組隊士なんですから…
いつでも話してやりますよ』

土「なんで最後上から目線?」

『気分です』

何話し出すと思ったら…
ずっと思ってたけど私が何か話したら未来が変わっちゃうのかな?
まぁ変わっちゃったとしたら……まぁいいか

土「随分と適当だな」

『口に出してました?』

土「ばっちり」

『この癖直さないとですね』

土「全くだ。つーかよ、気になってたんだけどよ…お前姫さんがかぶき町にいたの知ってた?」

『知ってましたけど』

パシッ

『いたーっ!!』

土「さっさと言えよ!!このクソ暑い制服で必死こいて探してたってのによ」

『あれ?さっきの未来を知るためらいは何処へ?』

土「うるっせェどこにいんだよ」

『はぁ…どっかの団子やですよ。神楽ちゃんも一緒に』

土「アバウトだな。神楽って…よろず屋んとこのチャイナか?」

『そのとおーり!!原作だと土方とお姫様達がそろそろ会うはずなんですけど…』

だから土方さんについてきたんだけど…

「ボソッいつの間にか城から逃げ出していました」

『!土方さんこの声お姫様ですよ!!』

土「あぁ!」

『行きましょう』

私達が近づくにつれて声が大きくなっていく。

姫「でも最初から一日だけって決めていた。私がいなくなったら色んな人が迷惑がかかるもの…」

目の前にたつ土方と桜。

土「その通りですよ。さァ帰りましょう」

同時に顔をあげる神楽と姫。

姫「……」

無言で大人しくついてこようとした姫を神楽が止める。

土「何してんだテメー」

楽「ニタ」

フッ

神楽が笑ったあと口にくわえていた団子の串を土方目掛けてとばしてきた。
それを手で避ける土方。
その隙をついて神楽が姫をつれて走り出した。

土「オイッ待てっ!!」

『あらら〜逃げられちゃいましたね』

土「…知ってただろ」

『なんでもかんでも話したらつまらないでしょう?』

土「チッ……オイテメーらそいつら捕まえろ!!」

ワァ!!

神楽と姫を真選組が取り囲む。

楽「ぬァァァァァァ!!どくアルぅぅ!!」

ダン!!ばっ

神楽は近くにあったパトカーを踏み台にして姫を抱えて屋根の上に飛び上がった。

「姫をかかえて屋根に飛び上がりやがったぞ!!何者だアイツぅ!!」

近「…ありゃよろず屋のトコのチャイナ娘じゃないのか?何故姫と」

ガチャ

沖「さァ」

近「ちょっとォ!総悟君!何やってんの物騒なもん出して!」

『どっからバズーカ出したんですか?』

沖「パトカーにいつも常備してありまさァ。近藤さん、あの娘には花見の時の借りがあるもんで」

近「待てっ!!姫に当たったらどーするつもりだァ!!」

沖「そんなヘマはしねーや。俺は昔スナイパーというアダ名で呼ばれていたらいいのにな〜」

近「オイぃぃぃ!!ただの願望じゃねーか!!」

沖「夢を掴んだ奴より夢を追ってる奴の方が時に力を発揮するもんでさァ」

土「チャイナ娘出てこい!!お前がどうやってそよ姫と知り合ったかは知らんが、そのお方はこの国の大切な人だ!!これ以上俺たちの邪魔をするつもりならお前もしょっぴくぞ!!聞いてるか!」

『そんな大声だしたって出てきませんよ。もっと頭を使え土方』

土「だからなんで上から目線んん?!」

『そんじゃー行ってきます』

土「オイッ………何やってんだ?行かねぇのかよ」

『…一人じゃ上にのぼれません。肩車してください!!』

土「カッコ悪ぃなお前!!んなもん近藤さんにやってもらえ!!」

『…土方のくせに』

土「ぶん殴るぞ小娘」

『近藤お父さーん、土方お父さんに脅されたァァァ』

近「何ぃぃぃ?!お母さん何やってるんだ!!桜ちゃんこっちにおいで!!」

土「なんでお母さん設定ぃぃぃ?」
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