真撰組物語

□クーラーはタイマーで切れるようにしてから寝ないと風邪引くよ
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将「…………」

銀・新(将軍かよォォォォォォ!!)

もう…将軍全裸じゃん。つーかさっちゃんの頭の上に将軍のブリーフが。

銀「ヤベーよ。二週連続モザイクトーン使用だよ。ネタ切れだと思われるよ。しかも将軍 あっちの方は将軍じゃねーよ足軽だよ」

将「将軍家は代々あっちの方は足軽だ」

銀「ヤベーよ。きこえてたよ。もう確実に打ち首だよ」

『変なもん見せないでほしい。モザイクとかもういらないから』

将「将軍家は代々モザチクトーンがつきものだ」

『ヤベ。きこえてたよ。つーか将軍家代々モザチクトーン使用してんの?』

だんだん将軍家がよくわからなくなってきた。

銀「パチ恵 エス子。もう着物云々は諦めよう。見た通り失うもんはもう何もねェ。これ以上はねーんだ。あとは上がっていくだけだ」

猿「ちょっ これくさいから脱いでいいかしら」

そう言ってさっちゃんは将軍のブリーフを頭からはずす。

新「下あったよ!!」

『どうすんの。将軍涙目だよ』

新「泣いてるよね!泣いてんだよねアレ!」

将軍は表情を変えないまま目尻に涙をためている。

銀「オイオイオイヤベーよ。!!なんかもう ただのイジメみたいになってきてんじゃねーかよ!!いたよ クラスにこういう泣き方する奴!」

新「このままじゃヤバ…」

ワーキャァァァァ!!

オイオイオイ…

『銀さんアレ』

銀「!!アイツらまた」

猿「ついに私の時代が来たわ」

将軍棒をもったさっちゃんが来た。

猿「私の願いは一つ。銀さんとセッ…」

妙「番号で言えボケェェ!!」

ゴッ!!

はいー。さっちゃん気絶ー。お妙さんナイス蹴り。…あれ?

『原作で気絶してたっけ……さっちゃん』

まぁ…いいか。もう知らねー。

妙「桜ちゃん。代わりに将軍やってちょうだい」

『あ、はい』

んー…どーすっかな。

『じゃあ……5番の人は全裸の人に着物を買ってきてください。あ、あと アイスも。食べたい』

将「………」

スクッ…スタスタスタスタ…

…え。

銀・新(やっぱり将軍かよォォ!!)

将軍は全裸のまま出口に向かって歩き出した。
あー…これって

『もしかすると私のせい?』

銀・新「お前のせいだ!!」

『やっぱり?』

新「追いかけないと!!」

新八が立ち上がって将軍を追いかけようとする。将軍はすでに店を出て真選組の横を通ろうとしている。


近「上様…今頃楽しんでおられるだろうか」

土「さァな」

近「お妙さんにホレていないといいが…大丈…?」

将「………。」

その時近藤さんと土方さんが後ろを振り返った。
…ヤバくね?

近「上様ァァァァァ?!」

『あ、もう打ち首だ』

銀「諦めんなァ!!行くぞ!!」

グイッ

私は銀さんに腕を引っ張られ店の外に連れ出された。

近「何をしておいでになられてるのですかァ!!そんな格好でェ!!」

真選組が将軍に駆け寄ろうとすると将軍はいきなり走り出した。そのあとを私達がおう。

近「あっ 上様ァァ!!」

銀「ヤベェ!!エライ事になってきた!」

『もとからエライ事になってんだろ』

近「!!貴様らァァ上様に何をしたァ!!」

何もしてないって。ただ全裸で全力ダッシュしてるだけ。

近「総員に告ぐ!!上様を追えェェェ!!」

「「「ぎゃアアアアアアアア」」」

『うっわ 戦車使って追いかけてきた』

メッチャ近所迷惑。
私達は真選組をバックに将軍を追いかける。ようやく隣に追い付いたとき神楽ちゃんがわりばしを両手にもって将軍につき出す。

銀「オメーらまだやってんのかァいい加減にしろォ!!」

神「早くくじ引くアル!」

将「………」

将軍は少し沈黙したあと神楽ちゃんの手からくじを引いた。引いたのは将軍棒だ。

神「将軍様 我等になんなりとご命令を」

そして余った神楽ちゃんの手には全て“将軍”と書かれたわりばしがあった。

将「……ふ……」

将軍は軽く微笑んだあと

将「―――――――――を頼む」

銀「了解でぇーす 将軍様」

『え、私の立場的にそれはまずいんですけど』

銀「しゃーねーだろ。将軍様命令だ」

『…バレたら連帯責任で』












「局長ォ!!」

「キャバ嬢が…こちらにむかって…」

『「おぉおおおぉぉおおお!!」』

それから暫く、真選組の男共の情けない叫び声と何かが爆発する音や殴る音が聞こえたそうです。

さぁ?誰の仕業でしょうね?それはご想像にお任せします。


















『ブリーフどれがいいかな?ピンクとかもあるけど』

九「いや ここはやっぱり白でいこう」

そう言って白いブリーフをとって買い物カゴに入れる九兵衛。私と九兵衛は将軍様の命令で下着を買いに来ていた。
女二人で男物の下着コーナーにいるってどーよ。さっきから店員さんが変な目で私達を見てくるんだけど。やめて お願いだから見ないで。

『…はやく行こうか』

私はさっさと店を出ていきたくて九兵衛をせかした。

「412円になりま〜す」

九「僕が払おう」

『いや、どーせ真選組に請求されるんで私が払うよ』

えぇーっと…細かいのあったっけな?
私は財布をひらいてジャラジャラと小銭があるか確認していた。すると隣にいた九兵衛が少しうつみむきながら口を開いた。

九「すまなかった」

『すまなかったって…何が?っと…あったあった百円玉』

私は九兵衛の言葉に耳を傾けながら会計をしていた。

九「この前のお妙ちゃんの事でだ。真選組にも大変迷惑をかけてしまった。すまない」

『あぁ…そのことは私らが勝手にしたことだから気にしないで。少し楽しかったし』

九「…そうか」

『そーそー あっ、レシート要らないです』

私は会計を終わらせてレジを離れた。荷物は九兵衛が持ってくれている。
九兵衛は紳士だな。どっかのゴリラどもと違って。

『つーか将軍どこだ?…』

あんな格好でいたら通報されちゃうよ。露出狂だと思われちゃうよ。
私はキョロキョロしながら将軍を探す。その時…

九「桜…ちゃん」

『はいはい 桜ちゃんですよー…』

…ん?桜ちゃん?

『今 名前呼んだ…?』

私が振り返ると九兵衛は立ち止まって顔を少し赤くしていた。

九「桜ちゃんって…呼んでもいいか?」

そしてますます顔を赤くする九兵衛。
なんだこの可愛い生き物は。

『じゃあ私は九ちゃんだね』

そう言うと嬉しそうに笑う九ちゃん。
マジ可愛いなオイ。

『あ、将軍いた』

将軍は一人でベンチに座っていた。私たちは後ろから近づいた。

九「…上様。お下着の方お持ちしました。……あの 色々…失礼な事…」

将「いいんだ。楽しかったよ」

ふっと軽く笑いながら言う将軍。九ちゃんは下着がはいったビニール袋を将軍に差し出そうとする。それを受け取ろうと将軍は振り向き手を伸ばす。
……や、ヤバイ。

将「たま片栗虎に連れてきてもらうぞ。その時はまた余と遊…」

事件はその時起こった。九ちゃんと将軍の手と手が触れあった。

ピトッ

九「うがぁぁあぁああ」

ドォォン

九ちゃんは男に触れられると反射的にぶん投げてしまうクセがある。
だからといって将軍をベンチごと川に落とすことないと思うんだ私は。

九「………」

『…逃げるか』

九「…うん」
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