永遠の愛言葉
□寺子屋編
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「先生、なぜ私を受け入れたんですか?先生にとっては敵側の子なのに」
萩への道中、訪ねてみた。
そう。私は幕府軍元帥の孫。さらに母は女ながら大将のひとり。
敵なはずなのに、なぜ受け入れたのか。
「子供はみな平等です。それ以上でもなく、それ以下でもない。あなただって、そこらの子供たちと一緒ですよ。敵味方関係ありません」
「・・私を子供扱いした人、あんたが初めて」
なんとなく受け入れ理由はわかったが、少し不満だ。他の子供と一緒・・・・か。
「子供らしく、できるよな・・・?」
「大丈夫ですよ」
なんか・・・こいつの手は、温かくて、好きだ。