妄想小説

□NQI〜ヒミツ〜
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これは東方神起(JYJ)のメンバーをモデルとしていますが
私の勝手な妄想です。



どうぞご理解いただける方のみお読み下さい







・・★★★



雨が降り続いている中
こちらを見ている猫がいた



僕が近づくと少し後退りをしたが、

逃げようとしなかったから
そいつを捕まえてみる


その猫は少し緑がかった瞳をしていて
不安げにこちらを見つめ返す


あの日のあの人みたいに・・・









・・・









『・・泣いていた』




「え?何が?」




『ある人』




「誰?」




『僕の大切な人』




「・・ふーん、誰?」




『教えてあげません』




「あっそう。」




『・・誰だか興味ないの?』




「だって教えてくれないんだろ?」




『はい』





「じゃあ聞いても仕方ないだろ」





『まぁ、教えてあげない事もないですよ?
ひとつだけお願いを聞いてくれたら・・』




「なんだよそれ・・で?何?」





『僕たちだけの秘密にするって約束してくれます?』




「ん、するよ」




『本当に?』





「オレ、そんなに信用ない?」





『わからない。』





「はっ、わからないってなんだよ」





『人の口ほど信用出来ないものなんてないから』




「・・まぁな




でも信じてよ


・・お前の大切な人って?」





『それは・・・』














・・・・・・・











雨はやがて止み
日の光が差し込む


僕に抱っこされた猫は

もうおしまいだと言わんばかりに勢いよく僕の腕から飛び出し
光の方へ歩き出す

光は
水溜まりに反射して視界を妨げ
これは自分のものだと言っているかのように



僕を遠ざける









・・・

あの時の事は
微かな痛みとして甦り
消えてはまた痛みとして甦る










貴方が恋人を待つ間
夕暮れと言うにはもう暗すぎる部屋で
二人で過ごしたほんのわずかな時間を




あの人を







雨に愛されている人





眩しい光に愛されている人を









・・・


あの時の事を貴方は覚えていますか?



もう忘れてしまった?


それとも忘れたい記憶として残っているのかな










僕たちだけの秘密を






















後退りする貴方を壁際に追い詰め
耳元で言葉を送る




『好きになっちゃってごめんね・・』






僕がした精一杯の"懺悔"



見つめた瞳の奥から一瞬、ほんの一瞬だけ覗いた二つの色を僕は逃さなかった



逃したくなかった




だからこそ忘れないだろう









きっと永久に










・・・


泣いていたのは僕






それから













僕を一瞬だけ受け入れてしまった



優しくて弱い貴方





・・・・・




こちらを一度だけ振り返り猫は去っていった







『もう僕に・・・



捕まっちゃだめだよ


今度僕に隙をみせたら


その時は



きっと逃がしてあげられなくなってしまうから。














end














ユンジェ前提のチャンジェ〜

題名はヒミツと入力するとNQIとなるので
secretcordみたいなことしてみたかっただけです。雑な上に分かりにくい\(^^)/失礼しましたorz




最後まで読んでいただいた方いらっしゃいましたら
ありがとうございました

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