Blade of Zibanitu
□正邪を量る天秤
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−遠い遠い昔、人と神がまだ地上で共に暮らしていた時代があった。
いつしか地上には四季が生まれ、それに伴って人間は生存競争を始めるようになり、呆れた神々は人間を見捨てて地上を去った。
混迷を極める大地にはただ1人、正義の女神だけが最後まで残ったという。
やがて女神も戦いで血に染まった下界を後にしたが、彼女は自身が裁判を行う際に用いていた天秤を人々に残して行った。
神話は語る。
人間が争いを止め、地上がかつての調和を取り戻した時、正義の女神は再び人々の元に戻って来ると。
女神の天秤は、その時まで人間達の理性と良心に訴え、問い掛けるのだと。