ワンピース短編夢

□ルフィ
1ページ/4ページ

ペラッ

『・・・・』

レイは男部屋でメガネをかけ読書していた。
外では

「ルフィ、早くしろよ!!」

「ルフィー!!」

「分かってる!!」

ルフィ達が釣りをしていた

『(もう少し静かに出来んのか)』

ずっと海の上なので騒ぎたい気持ちは分からないでもないが、ずっとこの騒ぎが続いているのでイライラが溜まってくる
そんな時、コンコンとノックされる

『誰だ?』

「俺だサンジ。
入ってもいいか?」

『ああ、構わんが』

「んじゃ、入るぞ」

サンジがドアを開け入ってくる

『どうした?』

「ほれ、デザート持ってきたぞ」

『すまんな』

レイは本を閉じ、礼を言いながらデザートをもらう

「・・・」

『何だ?』

サンジが見てくるのでレイは不思議に思う

「めがね掛けてたか?お前」

『ん?ああ』

「視力悪いのか?」

『少しな』

サンジの問いに答えるレイ

『それにしてもルフィ達は騒がしいな』


「まぁ、ずっと町についてないからな」

『それは分からんでもないが』

「くくっ、読書の邪魔か?」

『邪魔ではないが、もう少し静かにしてもらいたいと思っていただけだ』

サンジが微笑みながら聞くとレイが返す

「そんなことよりデザート食えよ。
お前のは甘さ控えめに作ってるからよ」

『ん?ああ』

レイはケーキを口の中に含む

「どうだ?」

『上手い、さすがだな』

「ナミサンとロビンちゃんに褒められるのも嬉しいが、やっぱりレイにほめられるのが一番嬉しいぜ」

『それはどうも』

レイが感想を述べると、サンジが微笑みながら言う

「ルフィ達には後から静かにしとくように言っておくからよ。」

『すまんな』

サンジが言うと礼を言うレイ
そして

『何だ?』

「いや、悪い」

『俺の顔に何かついてるか』

「んにゃ、何でもねぇ。
悪いな」

『?別に構わんが』

レイは本を再び開き読書を始める

「なぁ、レイ?」

『何だ』

サンジに呼ばれレイはサンジを見る

「今でも夢みたいだぜ。
お前と旅が出来るなんてよ」

『そうか』

「ルフィに感謝しないとな」

サンジはルフィ本人には言わないが旅に誘ってくれたことに感謝している

「でもよ、ちっと妬いちまうんだよな」

『?』

「お前が彼氏なんてよ」

『サンジ』

サンジを見つめるレイ

「レイ、悪い」

『?』

サンジがレイに謝る
すると

『んっ!!』

サンジがレイの口にキスをする
いきなりの事で驚くレイ
そして

『この馬鹿!!』

「ぐっ」

サンジを弾き飛ばす

『何のつもりだ!!』

「俺だってレイが好きだったんだよ!!」

『サンジ』

「なのにルフィにとられちまうなんて!!」

サンジが目を閉じながら悔しそうに言う

「でもキスしていい理由にはならねぇよな。
悪い」

『サンジ』

「悪い、もうキスなんてしねぇからよ。
これからも友達でいてくれよ」

サンジがレイに謝る

「出てくな。読書の邪魔になるし」

『・・・・・』

「ほんと、ゴメンな」

サンジはレイが綺麗に食べてくれた皿を持ち、男部屋から出て行くのであった

・・・・・・
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ