銀翼の奇術師

□銀翼の奇術師
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「函館は雷雨か。
生憎の天気じゃのう」

「飛行機に雷が落ちたらどうしよう」

「大丈夫ですよ。
飛ぶのは雲の上ですから」

「あら着陸するのは雲の下なんじゃない」

哀達がはなしていると

「せっかく、めかしこんできたのに雨とはね」

「そんな格好してると雷様にへそとられちまうってばあちゃん言ってたぞ」

「取れるもんなら取ってみろってんだ。
はっ」

園子は、お腹を叩きながら言う

一方

「いやあ、すみませんなぁ。
私らまで舞台の打ち上げにお招きいただいて」


「みなさんのおかげで宝石が無事だったんですから当然のことですわ!」


「そうそう、そんな事気にせずに函館を楽しみましょう」


「それにしても樹里のヤツ、遅いな」


「ホント」


「すいません、今なつきさんにメイクしてもらってるんです・・。
駐車場の車の中で」


「メイクですか。
大女優ともなると大変なんすなあ」


「大変なのはなつきちゃんの方よ!」


「ああ、樹里にすっかり重宝がられて、付き人のような事までさせられてるからなぁ」


『「はぁ」』


「なるほど」

毛利家達は納得する
そこに

樹「ハ〜〜〜イ!!
お待たせ、皆さん!」


「いやあ、今日はまた一段とお綺麗ですなあ!」


「どうも、毛利さん。
全員揃ってるみたいね」


「いや、まだ新庄くんが」


「ああ、新庄さんなら体調が悪いのでキャンセルすると今朝電話があったんです」


「あら、そうなの。
残念ね、樹里」


「え?何が?」


「ううん、別に」


「・・・・・」


「あのう、他の役者さん達は来ないんですか?」


「当たり前じゃないの!!
端役の連中を呼んだってなんのメリットもないでしょ?」


「ははっ」

コナンは苦笑いした後、何かに気づいたのか後ろを振り返った



「!!」


『?どうかしたの、コナン君?』


「今、誰かの視線を感じた気がしたんだ」


『視線?』


「多分気のせいだよ。」


『・・・・・・・・・』

奈々美達は搭乗口にと向かった

・・・・・・・・・・
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