ベイカー街の亡霊と迷宮の十字路

□ベイカー街の亡霊
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「後30人か」

「随分減っちゃったね」

「じゃあ、みんなはここで待っていて。
ボクは裏口から中の様子を見てくるから」

『気をつけてね』

「うん」

コナンは1人、中へと入っていった
数分後、いきなり中から銃声が轟いた



「なんだ!?」


「今のは銃声じゃありませんか!?」

奈々美達は中に入った
奈々美が中に入ると、武器は使ってなかったものの、すでに悲惨な状態になっていた


「覚悟しろ。このガキッ!!」


『はぁ!!!』


「ぐはぁ!!」

走ってきた勢いのまま飛び蹴りを男に食らわすと、男はそのまま伸びてしまった



「奈々美姉ちゃん!!」

驚いているコナンなど、今の奈々美には見えていなかった
コナンに、次々に聞こえる聞き慣れた声




「おい、マズイぞ。
全員参加じゃねぇか!!」


そう呟いた時、後ろに人の気配を感じ振り向くと、椅子を高々に振りかぶった男の姿

「危ない、コナンくん!!」


『!?』


菊川の声に奈々美が振り向くと、菊川がコナンを庇って攻撃をもろに受けた


『菊川くん!!』


走り寄ると、菊川が虹色に光っていた


「おい、しっかりしろ!!」


「やられちゃった。
これで助けられた借りは返したよ」


菊川は光の中に消えていった


「きゃあっ!!」





悔しがるのもつかの間、歩美の悲鳴が聞こえ、見ると、光彦が歩美を助けた所だった



『歩美ちゃん、光彦君!!』


奈々美が叫ぶも虚しく、両脇からビンを振りかざした男によって、歩美と光彦は叩かれてしまった


「光彦くん!?」


「僕達、ゲームオーバーのようです」



歩美と光彦はコナンに顔を向けると微笑んだ


「コナンくん!!
私達を絶対、生き返らせてね!!」


「歩美、光彦!!」


歩美と光彦は、そのまま光の中に消えた


「(くそっ!!
このままだと全員ゲームオーバーだ!!)」



「コナーン、危ねえっ!!」


元太の叫びの声の後、すぐに聞こえた銃声


「ちぇっ。ゲームオーバーか」


「げ、元太!!」

「コナン、ジャック・ザ・リッパー、必ず捕まえてくれよな」


次々消えていく仲間
状況は最悪なモノだった



「遊びは終わりだ!!
捕まえて、誰の手先か白状させようと思ったが必要なくなったようだ。
この銃はホームズのものだからな!!」


「(くそっ、どうすればいいんだ!?
どうすれば)」

絶対絶命のピンチ
そんな時、コナンはある事に気が付いた
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