大まる 恋人シリーズ

□大まる
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「けほっ」


「けんいち大丈夫」


「平気だって
休むこともなかったのに」


「ダメに決まってるでしょ
熱出してるんだから」


「ちぇっ」


母親の言葉に舌打ちする大野


「でも困ったわね
お母さん、用事があるのよ」


「だっら行けよ
俺は大丈夫だから」


「でも」

「あのな。
俺だってもう高校生なんだけど」



母親が悩んでいると大野が言う
そして悩んだ結果


「わかったわ
じゃあ、行くけど寝てるのよ」


「へーい
いってらっしゃい」


「いってきます」


母親は仕事に出かけた

「けほっ(風邪なんて久しぶりだぜ)

大野は昨日から風邪を引いていた
昨日は何とか学校に行けたものの今日朝起きたら熱を出していたのだ

「(ももは授業中だよな
だったら電話はしねぇほうがいいよな)」

大野は電話表示をけし画面を見る


「(もも)」


画面には、ももと手を繋いでいる写真
そして画面を見ると


「(がんがん寝て、早くなおそ
風邪なんかに何日もかけるわけにはいかねぇ

お休み、もも)


大野は携帯を閉じ就寝した

・・・・・・・・・
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