黒バス長編

□仲間だから
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時間は誠凛が霧崎に突入する前に遡る…


「花宮は俺が相手をする。」

突入の段取りについて木吉が言った。

「でも、木吉は花宮と相性悪いんじゃないの?」

小金井がだよね?と水戸部に確認している。

「確かに属性の相性は悪い。
でも目的は伊月の救出であって花宮を倒す事じゃない。
なら花宮の事をよく知ってる俺が足止めに回った方がいいだろ?」

伊月を救出するのは花宮を押さえる事が出来るかが鍵だ。
花宮の事を知っている木吉は適役かも知れない。
しかし木属性の木吉は火属性の花宮には不利だ。

「だからってお前に任せたら不安なんだよ。さっきボコボコにされただろ。」

言い方はキツいが日向も木吉を心配しているのだ。

「なら、相性的に有利な水戸部と2人で掛かればいいんじゃないか?
俺と日向で残りの連中を引き受ければコガが伊月を救出するまでの時間は稼げるだろ。」

「いや、他のメンバーだって強い。
花宮は俺が1人で押さえるよ。」

確かに水戸部が居ないと戦闘慣れしていない土田と1対多人数が苦手な日向で他を押さえるのは厳しい。
加えて伊月救出役の小金井のフォローもしなければならない。

「じゃあ、木吉と相性の良い日向が木吉のサポートに回れば?って水戸部が言ってるよ。
水戸部は多人数を相手するのに慣れてるし、俺とコンビネーションも出来るから。」

小金井が水戸部の通訳をしながら己の意見を述べる。

「確かにそれがベストじゃないかな?
俺も戦闘慣れしてないし水戸部がいると助かる。」

土田と木吉が納得する様子を見る、そして己新たに増えた2丁の銃を撫でて日向がやれやれというように頷いた。
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